※当サイトは広告収入で運営されているため広告が表示される場合があります。

2026年 Windows向けセキュリティソフトをデータで比較検証

[PR] au ひかり

Unsplash via Matt Benson

本稿では Microsoft Windows 向けのセキュリティソフトウェアの性能を比較、そのうえで 2026年のおすすめ製品をご紹介いたします。

本記事の特徴としては、旧来のパターン一致型のウィルステストよりも悪意のある振る舞いを検知する ATP テストの結果を重視しています。個人では時間的制約があるため、セキュリティ対策ソフトのテスト手法を標準化するための業界団体「Anti-Malware Testing Standards Organization(AMTSO)」に参加している研究機関の結果を元に評価していきます。

マルウェアに対する防御力

インターネットやメールを介した典型的なマルウェアに対する防御力です。

日本で知名度が高く、日本語でサポート業務まで行っているセキュリティソフトウェアだけを選出しました。

AV-Comparativesのマルウェア防御力テスト結果

AV-Comparative が年間2回行っている「 Real-World テスト」のデータを整理しました。

防御力年平均誤検知 年平均総合評価
Kaspersky99.41.599
Microsoft99.12.598
ESET99.3398
Bitdefender99.453.598
Avira99.4697
McAfee99.46.597
Norton99.758.2597
Avast99.7510.7596
F-Secure99.112.595
K798.9524.591
Trend Micro99.563.579
平均点95

※総合評価は マルウェア検出率と誤検知の重みを 8:2 とし、算出しました。

防御力は K7 Technology が若干見劣りしますが、例年通り団栗の背比べ状態です。
しかし Trend Micro (ウィルスバスター)の誤検知数が非常に多かったです。

https://www.av-comparatives.org/tests/real-world-protection-test-july-october-2025
https://www.av-comparatives.org/tests/malware-protection-test-september-2025/
https://www.av-comparatives.org/tests/real-world-protection-test-february-may-2025/
https://www.av-comparatives.org/tests/malware-protection-test-march-2025/

AV-TESTのマルウェア防御力テスト結果

2025年度、合計6回行われた試験結果を合算し平均値を算出しました。

テスト参加回数0-Day マルウェア既知 マルウェア誤検知年平均
Avast Free6 / 699.8%100.0%1
AVG Internet Security6 / 699.9%100.0%1
Avira Security6 / 699.8%100.0%1
Bitdefender Total Security6 / 6100.0%100.0%1
ESET Ultimate6 / 6100.0%100.0%2
F-Secure Total6 / 699.9%100.0%2
K-7 Total Security6 / 699.0%99.9%4
Kaspersky Premium6 / 699.9%100.0%2
McAfee Total Protection6 / 6100.0%100.0%2
Microsoft Defender6 / 6100.0%100.0%2
Norton 3606 / 699.9%100.0%2
Trend Micro Internet Security 2/ 6100.0%100.0%3

※トレンドマイクロ(ウィルスバスター)は2回のみの参加であることを留意
※ 誤検知率は 0.9〜0.1 は 1 とカウント、小数点以下四捨五入

こちらも例年通り、どんぐりの背比べのような状態で商品選びの決定的な要素にはなりえない感じです。
そしていつものように K-7(ZEROウィルスセキュリティ)だけやや防御力の低さが目立つ結果となりました。

参考:AV-TEST Press Area (www.av-test.org)

ATPテストとは?その重要性

ATP(高度な脅威に対する防御力、Advanced Threat Protection)テストは、インターネットからの一般的なウイルス感染を調べる通常のテストを補完するものであり、非常に巧妙な攻撃手法に対する耐性を測ることに特化しています。

例えば、実体ファイルを作らずにメモリ上に潜伏・実行するファイルレス攻撃。Windows 標準搭載されている PowerShell などの正規ツールを乗っ取って行う攻撃。Officeマクロ、USBデバイスからの攻撃。ネットワーク内に潜伏して感染を広げ、再起動後も攻撃を続けるウィルスなど、様々な攻撃手法を用いてテストが行われます。

こういった特定のハードウェアやソフトウェアの脆弱性を突いた手口で悪意のあるペイロードをシステムに感染させる手法が増加傾向にあり、ATPテストの重要性が年々増してきてます。旧来のパターンによるウィルス検知が全く無意味になったわけではありませんが、それだけを指標にセキュリティソフトを選ぶのは些か足りなくなってきました。

AMTSOによるマルウェア情報の共有により、大手セキュリティソフトウェアの既知のウィルスに対する、検出力、防御力は格段に向上し、どんぐりの背比べのような状態です。

本記事では各調査機関が発表した ATPテストの結果にフォーカスを当ててセキュリティソフトウェアの格付けを行います。といってもまともに ATPテストのシナリオを作成できる機関は少なく、 「AV-Comparatives」「AV-TEST」の2団体の結果を比較することになります。

個人的には AV-Comparatives のテスト結果の方が透明性が高く、比較検証しやすいと感じています。

AV-Comparatives の ATPテスト結果

オーストリアの独立系調査機関「AV-Comparatives」は、AMTSOに参加しており、オーストリア政府や高等教育機関からの支援を受けて運営されています。

標的型攻撃や高度な持続的脅威(APT)に対する消費者向けセキュリティ製品の防御性能を評価する「Advanced Threat Protection Test」を年に一回行っています。近年増加傾向にある高度な脅威を再現するシナリオを網羅的に用意しており、各製品の弱点が一目でわかります。エントリーした製品が少ないのが残念です。

  • シナリオ1(スピアフィッシング・リンク):
    • 悪意のある実行ファイル(.EXE)を配信。暗号化・エンコードされたシェルコードの使用、防御回避のためのユーザーモード・アンフッキング、正規ファイルへの偽装、システムユーティリティの名称変更、無効なコード署名などを駆使し、Meterpreterペイロードを実行してC2(C&Cサーバー)を確立します。
  • シナリオ2(有効なアカウント):
    • 難読化されたJavaScriptファイル(.JS)を配信。エンコードされたシェルコードを使用し、Meterpreterペイロードを実行してC2を確立します。
  • シナリオ3(スピアフィッシング・添付ファイル):
    • 悪意のあるコントロールパネル・アプレット(.CPL)を配信。シェルコードの使用やユーザーモード・アンフッキングを行い、Meterpreterペイロードを実行してC2を確立します。
  • シナリオ4(信頼関係の悪用):
    • 悪意のあるVisual Basicファイル(.VBS)を配信。暗号化されたシェルコードを使用してMeterpreterペイロードを実行し、C2を確立します。
  • シナリオ5(リムーバブルメディア):
    • 悪意のあるスクリーンセーバーファイル(.SCR)を配信。シェルコードの使用、ETW(Windowsのイベント追跡)へのパッチ適用による回避、正規ファイルへの偽装などを行い、実行を遅らせてからMeterpreterペイロードを動かしC2を確立します。
  • シナリオ6(スピアフィッシング・リンク):
    • コンパイル済みHTMLファイル(.CHM)を配信。シェルコードを使用して別のプロセスにコードを注入し、実行を遅らせてから商用ペイロードを動かしC2を確立します。
  • シナリオ7(有効なアカウント):
    • 難読化されたHTAファイル(.HTA)を配信。エンコードされたシェルコードを使用して商用ペイロードを実行し、C2を確立します。
  • シナリオ8(スピアフィッシング・添付ファイル):
    • 悪意のあるコントロールパネル・アプレット(.CPL)を配信。アンフッキング技術や、正規ソフトのインストールを装う「おとりファイル」を使用しながら、商用ペイロードを実行してC2を確立します。
  • シナリオ9(信頼関係の悪用):
    • シェルショートカットファイル(.LNK)を配信。エンコードされたシェルコードを使用し、Windows標準の「certutil.exe」を悪用して商用ペイロードを実行しC2を確立します。
  • シナリオ10(リムーバブルメディア):
    • MS-DOSショートカットファイル(.PIF)を配信。難読化やアンフッキング、正規ファイルへの偽装などを行い、実行を遅らせてから商用ペイロードを動かしC2を確立します。
  • シナリオ11(スピアフィッシング・リンク):
    • 実行ファイル(.EXE)を配信。アンフッキングや偽装工作、システムユーティリティの名称変更などを行い、Empireペイロードを実行してC2を確立します。
  • シナリオ12(有効なアカウント):
    • 難読化されたVBSファイル(.VBS)を配信。暗号化されたシェルコードを使用してEmpireペイロードを実行し、C2を確立します。
  • シナリオ13(スピアフィッシング・添付ファイル):
    • 悪意のあるコントロールパネル・アプレット(.CPL)を配信。おとりファイルを使用して正規のインストールを装いつつ、Empireペイロードを実行してC2を確立します。
  • シナリオ14(署名済みファイルの悪用):
    • DLLファイル(.DLL)形式の実行ファイルを配信。ETWの無効化を試み、Windows標準の「rundll32.exe」を悪用してEmpireペイロードを実行しC2を確立します。
  • シナリオ15(リムーバブルメディア):
    • コンパイル済みHTMLファイル(.CHM)を配信。暗号化されたシェルコードを使用し、実行を遅らせてからEmpireペイロードを動かしてC2を確立します。
123456789101112131415スコア点数
Avast / AVG FreeXX1387
Avira FreeXXX1280
Bitdefender Total15100
ESET Home SE15100
Kaspersky PremiumXX1387
Norton PlusXX1387

参考:Advanced Threat Protection Test 2025 – Consumer (www.av-comparatives.org)

AV-TEST の ATPテスト結果

AV-TEST は2004年に設立したドイツに拠点を置く立調査機関であり、AMTSOに参加しています。2021年に Swiss IT Security に買収されています。

ATPテストは隔月で行われており、同じ製品が毎回エントリーしているとは限らなく、正確性に欠けるところが残念です。

AnnLab と G DATA 、TotalAV の製品は日本語に対応していない上、1回しかテストに参加していないので除外しました。K7 はZEROセキュリティの標準版にエンジンが使われているので残しました。

  • 2月:権限昇格の悪用
    • この月は、Windowsの保護機能を回避して高い実行権限を得る手法に焦点を当てています。
      • UACバイパス
        • 本来ならユーザーの許可が必要な「ユーザーアカウント制御(UAC)」を、IFileOperationというインターフェースを悪用してバイパスします。
        • mmc.exe(管理コンソール)のような、自動的に権限が昇格する正規プロセスに悪意のあるDLLを読み込ませ、検知されずに管理者権限で攻撃プログラムを実行します。
  • 3 / 4月:Windows 正規開発ツール悪用(ファイルレス攻撃)
    • 信頼されているシステムツールを悪用して、ウイルス対策ソフトの網をすり抜ける手法です。
      • MSBuild(Microsoft Build Engine)の悪用
        • .NET FrameworkやVisual Studioに含まれる正規のコンパイルツール(MSBuild)を利用します。
        • プロジェクトファイル内に悪意のあるコードを仕込み、MSBuildに実行(ビルド)させます。コードがメモリ上で直接実行される「ファイルレスマルウェア」として動作するため、ファイルのスキャンを回避します。
  • 5 / 6月:多層防御の検証(検知後の阻止能力)
    • この期間は、特定の技術よりも「検知に失敗した後の防御能力」が重点的に調査されました。
      • スピアフィッシングとPowerShell
        • 偽装メールに添付されたアーカイブ内の実行ファイル(.EXE)やショートカット(.LNK)から攻撃を開始。
        • 最初のウイルス検知(静的検知)をすり抜けた後、PowerShellなどを用いた不審な挙動を、セキュリティソフトがどの段階で食い止められるかをMITRE ATT&CK指標に基づいて記録しました。
  • 7 /8月:バイナリ改造と検知回避
    • 正規のソフトウェアを「隠れ蓑」にする高度な隠蔽工作がテーマです。
      • バックドア付きバイナリ
        • 7-Zipのようなデジタル署名のない正規ソフトの実行ファイルに悪意のあるコードを注入。正規ユーザーのプロセスに見せかけて動作します。
      • Heaven’s Gate
        • 32ビットのプロセス内で64ビットのコードを実行させる手法。OSの互換レイヤーを悪用することで、監視ツールの追跡を困難にします
  • 9 / 10月:Node.jsとチャットアプリの悪用
    • 開発環境や信頼されている通信アプリにマルウェアを潜ませる手法です。
      • Node.js / Electronの悪用
        • 難読化したネイティブコードを含むNode.jsモジュールを使用。
        • このモジュールを単体実行ファイル(SEA)にするか、あるいはDiscord(Electronアプリ)のような信頼されたソフトウェアに埋め込みます。一見すると正規アプリの挙動に見えるため、パスワード窃取やファイル暗号化が非常に検知しにくくなります。
  • 11 / 12月:DLLの脆弱性を突く攻撃
    • Windowsのファイル読み込みの仕組みを悪用し、マルウェアを正規プロセスの一部として読み込ませます。
      • Phantom DLL Hijacking(ファントムDLLハイジャッキング)
        • Windowsサービスが存在しないDLLを探しに行く性質を利用。その場所に同名の悪意あるDLLを置いて読み込ませます(例:SessionEnvサービスを標的とした攻撃)。
      • DLLサイドローディング
        • 正規のアプリ(例:Microsoft Edgeの関連ファイル)と同じフォルダに偽装DLLを配置。アプリを起動すると、本物のDLLの代わりにマルウェアが読み込まれます。
製品名  2月  3 / 4月5 / 6月7 / 8 月9 /10 月11 / 12 月テスト参加回数平均点補正評価
Avast Free Antivirus35.028.035.035.035.035.06/633.897
AVG Internet Security35.028.035.035.035.035.06/633.897
Avira Security31.028.033.035.035.05/632.485
Bitdefender Total Security35.035.035.03/635.071
ESET Security Ultimate30.032.035.033.04/632.576
F-Secure Total35.028.035.03/632.766
K7 Computing Total35.01/635.041
Kaspersky Premium35.035.035.035.035.05/635.091
McAfee Total35.035.035.035.035.035.06/635.0100
Microsoft Defender35.035.035.031.04/634.079
Norton 36035.028.535.035.035.035.06/633.997

※「―」は不参加

補正評価はテストへの参加数に応じて評価が高くしました。

=×(n/6)補正評価 = 平均点 × √(n/6)

ATPテスト総評

当サイトでは評価基準としては網羅的に試験を行った AV-Comparatives の結果を重視し、以下のような採点基準で順位付けを行いました。

🏅1Avast92
🥈2Norton92
🥉3Kaspersky89
 4ESET88
 5Bitdefender86
 6Avira83
 7McAfee50
 8AVG49
 9Microsoft40
 10F-Secure33
 11K7 Computing 21

パフォーマンス・ペナルティ

セキュリティスイーツがシステムにかける負荷を測定したテスト結果です。

AV-Comparatives のパフォーマンス・テスト結果

2024年、より実践的なベンチマーク・ソフトウェアである UL Procyon Benchmark-Suite を用いたテストが導入されました。これと合わせ、ファイルのコピーやアーカイブの圧縮展開速度、アプリケーションの立ち上がりの速度などを測定しています。

しかし詳細なデータを公開しているわけではないので参考程度にするのが良いと考えます。

製品名2025年上半期2025年 下半期平均スコア
Avast / AVG3.83.93.9
Norton4.63.84.2
McAfee2.67.65.1
Kaspersky7.53.05.3
ESET9.55.87.7
K79.49.99.7
Trend Micro12.87.810.3
Microsoft13.513.513.5
Bitdefender25.114.619.9
Avira18.323.020.7
F-Secure18.528.223.4

※インパストスコアは低いほどシステムへの負荷は小さい

AV-Comparatives Archive

AV-TESTのパフォーマンス・テスト結果

2025年に6回行われたテストを合算し、平均値を出しました。

AV-TEST のパフォーマンステストの特徴は高性能PCと低性能PC、それぞれの処理にどれくらいの負荷がかかるのかを測定し、詳細な数値を公開している点です。表が複雑になってしまったので画像で失礼します。

※ 数値が低いほど優秀。

AV-TEST Press Test results

価格

ここまででATPテストで優秀な成績を残した 6つの製品に絞りました。

製品によってプランで価格差がかなりあります。

※更新料金が高い場合もあることにご注意ください。また購入日によって割引料金が違います。

当サイトの総合評価

ATPテスト、パフォーマンスインパクト、日本語でのサポートなどを考慮し、総合評価を下しました。

ご購入される前に必ず体験版をインストールし、ご使用のソフトウェアやゲームとの相性もチェックしましょう

Sランク


ESET(イーセット)


  • ATに対する高い防御力
  • 誤検知が少ない
  • 操作性が簡単
  • 日本語サポートが充実
  • VPNなど機能が多い
  • 料金が明確
  • 料金プランが少ない
  • 定価だと最上位モデルの価格が高い

ウクライナの隣国、チェコとハンガリーの挟まれたNATO加盟国、スロバキア製のセキュリティソフトウェアです。

2005年に起きた「価格.com改竄事件」で唯一 、Webサイトに仕込まれたウィルスを当初から検知できたことから、日本で一躍有名となりました。

AV-TEST の ATPテストではやや不安定な結果を残したものの、AV-Comparatives のテストではすべての攻撃を防御することができました。さらに比較的システムに負荷が少なく優秀です。

また日本ではキャノンITソリューションズとの合弁会社が販売を行っており、日本語でのサポートが手厚いことも加味しました。

本ページ限定の特別価格でご提供中!

A+ランク

Norton(ノートン)

  • ATに対する高い防御力
  • カスタマイズ性が高い
  • システムに対する負荷が少ない
  • VPNなど機能が多い
  • 料金プランが少ない
  • 自動更新料金が高い

Norton を開発している Gen Digital 株式会社は米国アリゾナ州に本社があります。Norton は Avast、AVG と合併以降、Avast (アバスト)のエンジンを採用しており、ほとんどのテストで検出力は僅差です。ATPテストではいずれも満点ではなかったものの高い防御力を発揮しました。

いずれのパフォーマンステストにおいても優秀な成績を残しています。一昔前はノートンと言えば「重い」の代名詞でしたが、Avast エンジンを採用したことにより、システムへの負荷はかなり軽減されたようです。

初心者にも使いやすいですが、掘り下げれば非常に設定項目が多く、玄人ユーザーのかゆいところに手が届く弱点の少ないソフトウェアです。

欠点はサブスクリプション料金が高く、初回購入額のおおよそ2倍に跳ね上がる点です。うっかり買い替え時期を見逃すと高額な請求が来て驚くかもしれません。この一点で ESET よりも評価を低くしました。

Aランク


Bitdefender(ビットディフェンダー)


  • AT、マルウェア防御力は最強
  • 誤検知が少ない
  • VPNなど機能が豊富
  • 圧倒的コストパフォーマンス
  • 日本語サポートがない
  • システムへの負荷がやや大きい

ウクライナの隣国でNATO加盟国、ルーマニア製の総合セキュリティソフトウェアです。AV-TEST では半分不参加でしたが、参加したテストはすべて満点を獲得しています。さらに AV-Comparatives のテストでは15シナリオすべての攻撃からシステムの防御を成功しています。

本製品も比較的システムへの負荷は軽いと言われていましたが、今年は両研究機関からは芳しくない結果が出てしまっています。防御力は最強なのでそのトレードオフと考えるべきでしょう。

サポート面では日本語のサイトは用意されているものの、サポートページを開くと英語になってしまいます。おそらく日本語によるサポートは受けられないため、初心者向けのソフトウェアではありません。

おすすめのプランとしては「Internet Security」です。最上位の「Total Security」はデバイスの最適化機能を有していますがはっきり言って無償のソフトウェアでも賄えるものです。

本ページ限定の特別価格でご提供中!

日本ではソースネクスト社が販売している買い切り型で有名な「ZEROスーパーセキュリティ」が Bitdefender のエンジンを搭載しているので同等程度の防御力を期待できると言われています。しかし、同エンジンを搭載してる G Data のテスト結果はあまり芳しくないことがあるので詳しく検証する必要があると感じています。積極的におすすめできる商品とは言えません。

また買い切りと言いつつも無制限VPNサービスが年間 ¥2,750 なのでVPNをよくご利用する方にとっては他の製品に比べ安いというわけではない、ということをご留意ください。

廉価版の「ZEROウィルスセキュリティ」は K7 Total Security のエンジンを搭載しており、全く別物なのでご購入の際、間違えないようにしましょう。


Kaspersky(カスペルスキー)

  • ATに対する高い防御力
  • カスタマイズ性が高い
  • システムに対する負荷が少ない
  • VPNなど機能が多い
  • 柔軟な料金プラン
  • 開発拠点がロシア

長年、非常に高いウィルス検出率と低い誤検知率を誇ってきたロシア製の老舗セキュリティソフトウェアです。AV-TEST のATPテストでは1回欠席を除いて他は満点を記録。AV-Comparatives のテストでは15シナリオ中13の攻撃から防御に成功しています。さらに機能面ではロールバック機能が非常に優秀です。

本部がロシアにある企業、ということがリスク要因だと言われており、米国では2024年から販売禁止となりました。ただし、2年経った現在でも本製品を経由したスパイ活動やバックドアの証拠は見つかっていません。

本ページ限定の特別価格でご提供中!

Bランク

Microsoft Defender

  • ATに対する高い防御力
  • 無料
  • システムへの負荷が大きい
  • ランサムウェアからの普及やVPN機能なし
  • 設定が難しい

Windows に標準搭載されているセキュリティソフトウェアです。従来型の感染経路のマルウェアに対してはかなり強いです。

AV-Comparatives の ATPテストに参加していないのが非常に残念ですが、 AV-TEST のテストでそこそこ良好な結果を得られており、設定を変更すれば有償ソフトウェアと負けず劣らずの防御力を発揮できると思います。ただそれなりにセキュリティに関する知識が必要で、その設定の難易度が高いことが欠点です。

また、オフラインスキャンの性能が低いという明確な弱点があります。

Microsoft Defender の設定を変更し、セキュリティを強化したい方は以下の記事をご覧ください。

Cランク

Avast / AVG(アバスト)

  • ATに対する高い防御力
  • カスタマイズ性が高い
  • システムに対する負荷が少ない
  • VPNなど機能が多い
  • プライバシー上の懸念あり
  • 定価だと価格が高い

チェコ製のセキュリティソフトウェアです。ATPテストでは最優秀成績を残しています。またパフォーマンステストにおいても2位という好成績を残しています。

Avast / AVG は無料版があり、Microsoft Defender に比べ、ブートスキャンや Windows が起動していない状態でもウィルスを除去できる機能などがあります。ただ、 Avast は第三社にソフトウェアから収集した個人情報を売却していた過去があり、プライバシーとの兼ね合いを考え、慎重に導入する必要があるでしょう。

パフォーマンスに関しても両研究機関で真っ二つに分かれました。あえて導入する必要はないように思えます。

評価保留

ウィルスバスター(Trend Micro)

日本に本社を置くトレンドマイクロ株式会社の製品。日本国内のシェアは約4割と高く、ウィルス検出力は悪くはありませんが、Microsoft Defender に劣ることもあり、ATPテストにも不参加なので保留とさせていただきます。また両研究所のデータでは誤検知が非常に多く、オフライン性能が低くいので対策が必要になってきます。

国内企業を応援したい方は使っても良いかもしれません。

非推奨

McAfee(マカフィー)

McAfee は多く検出力テストや、パフォーマンステストでも素晴らしい結果を残しましたが、商売の仕方が反消費者的で個人的には避けるべきだと考えます。というのも以下の理由があります。

  • 更新料が非常に高額で無効化しなければ勝手に年単位で自動購読される。
  • アンインストール後、Microsoft Defenderが無効のままになる。

上記のスクリーンショットは McAfee 公式ホームページの購入画面です。問題の箇所を赤字でハイライトしましたが、おそらく多くの人は読み飛ばしてしまうと思います。

そうでなくとも解約し忘れるということもありえるでしょう。各セキュリティソフトは解約忘れを狙ってか更新料が初回の購入料金よりも高額になる傾向があり、パッケージ版を買いなおすほうが安いというケースがほとんどですが、更新料がおよそ3倍に跳ね上がるケースは見たことがありません。

おわり

コメント

タイトルとURLをコピーしました