今年2025年の3月に発売された、1万円以下でコーデック全部入り、そして強力な(-55dB)のノイズキャンセリング機能を持ったインナーイヤー型ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Air5 Pro」をご紹介します。
Air Pro シリーズは初めて使うので前作との比較はなく、フラットな目線でレビューしていきます。
※ メーカー様からレビューユニットのご提供を頂きました。忌憚のないレビューをいただきたいとのことで率直なレビューをいたします。
SOUNDPEATS Air5 Pro 外観・付属品

付属品は 本体、イヤーピースS/M/L 、USB Type-C ケーブル。

書類です。マニュアルにアプリのダウンロードガイド、ピーツくんのシール。

ケース下部には USB-C 端子とペアリング兼リセットボタン。

ケースはマットブラック調の素材でイヤホン本体はグロッシーで高級感のあるピアノ調のブラックです。
ケースは若干競合製品にくらべて大きめですが、前面が大きく開口し、取り出しやすいです。


こんなところにもキャッチフレーズ「Hear the difference」が刻まれていました。日本語で言うと「音の違いを確かめてください」みたいな感じでしょうか。本製品に対するこだわりを感じさせます。
防水性能が IPX5 の基準を満たしています。水没したらおそらくオシャカになりますが、多少の雨は大丈夫だと思います。
SOUNDPEATS Air5 Pro の特徴とスペック
特徴
スペック
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ノーマルモード | 本体 7.5時間 / ケース込み 37時間 |
コーデック | SBC, AAC, LC3, LDAC, aptX aptX Adaptive aptX Lossless | 充電時間 | ケース:約1.5時間 本体:約2時間 |
ドライバー | 10mm PU+PEEK ダイナミック | 充電端子 | USB Type-C |
ノイズキャンセリング | ◯ ( -55 dB) | 防水 | IPX5 |
外音取り込み | ◯ | 重量 ※片耳/ケース込 | 4.8 g / 41 g |
自動装着検出 | – | ゲームモード | ◯ |
マルチポイント | ◯ | 保証 | 1年 |
SOUNDPEATS Air5 Pro 各機能・性能を評価
本機の各機能を見ていきましょう。まずは本機一番のウリであるノイズキャンセリング性能から
ノイズキャンセリング

ノイズキャンセリング性能はかなり優秀です。宣伝文句の -55dB に違わぬ性能だと感じました。
学生が大声で話している休日昼のファミリーレストラン(騒音レベル 平均:61 dB ピーク:71 dB)で使用しました。業務用の巨大エアコンから発せられる空調音はほぼ聞こえなくなります。またイヤピースのフィット感が良かったのも相まって周りの話し声もかなり小さくなりました。
JR中央線国分寺〜八王子区間の電車内(騒音レベル 平均:69 dB ピーク:82 dB)でも試してみました。「ゴォオオ」という低音は消え去り、モーターの駆動音とカーブ時に車輪がこすれる音が元の半分程度にまで低減されました。音楽をかけたら周りの音がほとんど聞こえなくなります。
(本当は地下鉄でも試してみたいと思いましたが時間がなく、後日追記いたします。)
外音取り込みモードは外の音をかなりブーストして耳に届けられます。その際、風切り音が結構気になりました。
音質
本機は、ややコンパクトな10mmドライバーを採用しながらも、PU+PEEK複合振動板の恩恵を最大限に活かし、エネルギッシュな音作りがなされています。
「PU(ポリウレタン)」と「PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)」を組み合わせたダイナミック・サウンドドライバーです。PEEK はスーパーエンジニアリングプラスチックと呼ばれる非常に硬質で耐燃性のある素材です。優れた柔軟性・伸縮性を持つPUで音の立ち上がりの良さと豊かな低音を表現し、強い剛性を持つPEEKでクリアで歪みの少ない音を実現しています。
デフォルトの音質は、ドンシャリ傾向の明快なサウンドバランスで、特にロックやポップスといったジャンルでその真価を発揮します。
- 高音域
- 中音域
- 低音域
非常に日本人好みなサウンドデザインだと思います。繰り返しになりますが、特にロックやポップス、そしてボーカル中心の楽曲の魅力を引き出してくれるサウンドです。
しかし、クラシック音楽のように、音のバランスとニュートラルな表現力が求められるジャンルを幅広く聴くリスナーにとっては、やや音の偏りを感じるかもしれません。中音域が強調されているので高音域まで侵食、オーバーラップして少しばやけた印象になることがあります。
ただそこまで癖が強いわけではなく、サウンドドライバーが優秀なのでイコライザーで簡単にフラットよりのクリアな音にもカスタマイズできます。このカスタマイズ性がSOUNDPEATS最大の強みだと思います。
総じて、聴いていて楽しいチューニングがされています。ダイナミックな音が好みな方には満足度の高いサウンドです。
接続性
本機はマルチポイント接続に対応しています。Windows PC と Android (Google Pixel 9)を接続して試しましたが、優先順位に基づいて自動で音声の切り替えを行うテイクオーバー機能はないです。つまり現在、再生しているデバイスの動画/音楽をユーザーが手動で止めてからでないと他のデバイスの音声が流れません。
嬉しいことに Qualcomm社 の Snapdragon Sound チップを搭載しているので aptX Lossless / LC3 などの主要コーディックに対応しています。もしお使いのスマホが対応していない場合、すべての Android 端末が対応している LDAC も利用できます。
LDAC とマルチポイントの併用はできませんのでご注意ください。
バッテリー性能
アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)が OFF の状態で最大再生時間は 7.5時間、ケース込みで 37時間です。ノイズキャンセリングONだと結構ばらつきます。3.5時間〜4.5時間、ケース込みだと約25時間といったところです。
やはりANCを有効にするとやや再生時間は短いと感じますが、イヤホンをケースに戻し入れて、わずか10分の充電で2時間再生できます。

ケースにはLEDインジケーターがついており、おおよそのバッテリーの残量が一目でわかります。
欠点としてワイヤレス充電機能が搭載されていないことを挙げられるかもしれませんが、この価格帯で対応している製品はあまりないのでフェアな意見ではないでしょう。
装着感

ノズルが楕円形になっております。個人差もあると思いますが外耳道にフィットする形なので装着感は非常に良いです。
イヤピースが S / M / L 3つの大きさが用意されているので大抵の人の耳ならば大丈夫だと思います。
重さは片耳 4.8g 。うどん型イヤホンとしては一般的な重さです。 AirPod Pro 2 が 5.3 g なのでそれに比べたらだいぶ軽く感じます。
ゲームモード
TWS で映画を視聴しているとリップシンクが合っていないのが気になってしまうときがあると思います。また音ゲーをやろうとするとほぼ使い物にならないですが、Air5 Pro は低遅延モードに対応しています。
この機能を有効にするとわずか 60ms の遅延になるので音ゲーも難しいノーツでなければそこそこプレイできます。
管理アプリケーション「PeatsAudio」


- ANC / 外音取り込み / ノーマル 切り替え
- ノイズキャンセリングモード変更
- 外音取り込みモード変更
- タッチ操作のカスタマイズ
- イコライザー
- 通知音量・言語選択
- ゲームモード
- マルチポイント
- ファームウェアのアップグレード
- LE AUDIO
- LDAC
- イヤホンを探す
- デバイスをリセット
- ユーザーガイドを見る
非常に多くの機能があり、タッチ操作も全て自由に変えることができます。
アプリを利用するにはユーザー登録とログインが必須です。
イコライザー
アプリ「PeatsAudio」にはイコライザーが組み込まれており、自分好みのサウンドに調整することができます。
ジャンル別に用意されたプリセットデータの他に、アダプティブイコライザーは聴力テストをして現在の視聴環境に合わせて周波数パラメーターを調整してくれる機能です。


また、自分で±6 dBまで各周波数帯を調整できるカスタムイコライザー機能があります。個人的にはフラット寄りな音が好みなので下のような調整になりました。

クリアな音に仕上がり、サウンドステージがグッと広がりました。
唯一の不満点はイコライザーのスライダーを操作するたびにページの再読み込みが行われるので編集に時間がかかることと編集中は端末が高温になることです。ぜひアプリの改善に力を入れていただきたいものです
コストパフォーマンス
定価が ¥9,980 ですが、Amazon では販売開始してから3分の1くらいの期間は2,000円 OFFのセールを開催しており、実質 ¥8,000 で購入できます。
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おわり
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