1万円以下でコーデック全部入り、そして強力な(-55dB)のノイズキャンセリング機能を持ったインナーイヤー型ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Air5 Pro」をご紹介します。
※メーカー様からレビュー製品のご提供を頂きました。
Air Pro シリーズは初めて使うので前作との比較はなく、フラットな目線でレビューしていきます。
外観

付属品は 本体、イヤーピースS/M/L 、USB Type-C ケーブル。

書類です。マニュアルにアプリのダウンロードガイド、ピーツくんのシール。

ケース下部には USB-C 端子とペアリング兼リセットボタン。

ケースはマットブラック調の素材でイヤホン本体はグロッシーで高級感のあるピアノ調のブラックです。
ケースは若干競合製品にくらべて大きめですが、前面が大きく開口し、取り出しやすいです。


こんなところにもキャッチフレーズ「Hear the difference」が刻まれていました。日本語で言うと「音の違いを確かめてください」みたいな感じでしょうか。本製品に対するこだわりを感じさせます。
防水性能が IPX5 の基準を満たしているので、水没したらおそらくオシャカになりますが、多少の雨は大丈夫だと思います。
特徴
強力なノイズキャンセリング性能

ノイズキャンセリング性能はかなり優秀です。仕様書に書いてある -55dB に違わぬ性能だと感じました。
🍴学生が大声で話している休日昼のファミリーレストラン(騒音レベル 平均:61 dB ピーク:71 dB)で使用しました。業務用の巨大エアコンから発せられる空調音はほぼ聞こえなくなります。またイヤピースのフィット感が良かったのも相まって周りの話し声もかなり小さくなりました。
🚃JR中央線国分寺〜八王子区間の電車内(騒音レベル 平均:69 dB ピーク:82 dB)でも試してみました。「ゴォオオ」という低音は消え去り、モーターの駆動音とカーブ時に車輪がこすれる音が元の半分程度にまで低減されました。音楽をかけたら周りの音がほとんど聞こえなくなります。
(本当は地下鉄でも試してみたいと思いましたが時間がなく、後日追記いたします。)
外音取り込みモードは外の音をかなりブーストして耳に届けられます。その際、風切り音が結構気になりましたが、「ボーカルブースト」モードでだいぶ自然な音量になりました。
高音質なドンシャリ傾向のサウンド
本機は、ややコンパクトな10mmドライバーを採用しながらも、PU+PEEK複合振動板の恩恵を最大限に活かし、エネルギッシュな音作りがなされています。デフォルトの音質は、ドンシャリ傾向の明快なサウンドバランスで、特にロックやポップスといったジャンルでその真価を発揮します。
- 高音域
- 中音域
- 低音域
非常に日本人好みなサウンドデザインだと思います。繰り返しになりますが特にロックやポップス、そしてボーカル中心の楽曲を楽しむ際には、その魅力が最大限に引き出されるでしょう。
しかし、クラシック音楽のように、音のバランスとニュートラルな表現力が求められるジャンルを幅広く聴くリスナーにとっては、やや音の偏りを感じるかもしれません。中高域がオーバーラップして少しばやけた印象になることがあります。
ただそこまで癖が強いわけではく、サウンドドライバーも再生周波数帯が 20Hz〜40KHz と広く、優秀なのでイコライザーで簡単にフラットよりのクリアな音にもカスタマイズできます。
総じて、聴いていて楽しいチューニングがされています。ダイナミックな音が好みな方には満足度の高いサウンドです。
接続性と対応コーディック
本機はマルチポイント接続に対応しています。Windows PC と Android (Google Pixel 9)を接続して試しましたが、優先順位に基づいて自動で音声の切り替えを行うテイクオーバー機能はないです。つまり現在、再生しているデバイスの動画/音楽をユーザーが手動で止めてからでないと他のデバイスの音声が流れません。
嬉しいことに Qualcomm社 の Snapdragon Sound チップを搭載しているので aptX Lossless / LC3 などの主要コーディックに対応しています。もしお使いのスマホが対応していない場合、すべての Android 端末が対応している LDAC も利用できます。
LDAC とマルチポイントの併用はできませんのでご注意ください。
バッテリー性能
アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)が OFF の状態で最大再生時間は 7.5時間、ケース込みで 37時間です。ノイズキャンセリングONだと結構ばらつきます。3.5時間〜4.5時間、ケース込みだと約25時間といったところです。
やはりANCを有効にするとやや再生時間は短いと感じますが、イヤホンをケースに戻し入れて、わずか10分の充電で2時間再生できます。

ケースにはLEDインジケーターがついており、おおよそのバッテリーの残量が一目でわかります。
欠点としてワイヤレス充電機能が搭載されていないことを挙げられるかもしれませんが、この価格帯で対応している製品はあまりないのでフェアな意見ではないでしょう。
装着感は良好で軽量

ノズルが楕円形になっております。個人差もあると思いますが外耳道にフィットする形なので装着感は非常に良いです。
イヤピースが S / M / L 3つの大きさが用意されているので大抵の人の耳ならば大丈夫だと思います。
また片耳 4.8g と軽量なため耳への負担はかなり少ないです。
ゲームモードで低遅延を実現
TWS で映画を視聴しているとどうしてもリップシンクが合っていないのが気になってしまうときがあると思います。また音ゲーをやろうとするとほぼ使い物にならないですが、Air5 Pro は低遅延モードに対応しています。
この機能を有効にするとわずか 60ms の遅延になるので音ゲーも難しいノーツでなければそこそこプレイできます。
デフォルト設定だと左のイヤホンを3回タップすることで起動できます。
管理アプリケーション「PeatsAudio」


- ANC / 外音取り込み / ノーマル 切り替え
- ノイズキャンセリングモード変更
- 外音取り込みモード変更
- タッチ操作のカスタマイズ
- イコライザー
- 通知音量・言語選択
- ゲームモード
- マルチポイント
- ファームウェアのアップグレード
- LE AUDIO
- LDAC
- イヤホンを探す
- デバイスをリセット
- ユーザーガイドを見る
非常に多くの機能があり、タッチ操作も全て自由に変えることができます。
アプリを利用するにはユーザー登録とログインが必須です。
タダで付いてくる高性能イコライザー
アプリ「PeatsAudio」にはイコライザーが組み込まれており、自分好みのサウンドに調整することができます。
ジャンル別に用意されたプリセットデータの他に、アダプティブイコライザーは聴力テストをして現在の視聴環境に合わせて周波数パラメーターを調整してくれる機能です。


また、自分で±6 dBまで各周波数帯を調整できるカスタムイコライザー機能があります。個人的にはフラット寄りな音が好みなので下のような調整になりました。

クリアな音に仕上がり、サウンドステージがグッと広がりました。
唯一の不満点はイコライザーのスライダーを操作するたびにページの再読み込みが行われるので編集に時間がかかることと編集中は端末が高温になることです。ぜひアプリの改善に力を入れていただきたいものです
圧倒的なコストパフォーマンス!
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おわり
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