「KOSS KPH30i」レビュー 装着感が最高なPorta Proの後継ヘッドホン

ハードウェア
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KOSS といえばレトロな外見に似合わず元気な低音が出るポータブルなオンイヤーヘッドホン、「Porta Pro」が有名です。

「KPH30i」はその後継機とも言われているヘッドホンです。

KOSS KPH30i は 2017年 に発売された比較的新しい製品ですが、たくさん売れたためか多くの MOD やカラーバリュエーションが販売されています。セカンドヘッドホンだけでなく、普段使いのヘッドホンとして多くの人に愛用されています。

KOSS KPH30i

スペック

  • 周波数帯域 : 15 – 25kHz
  • インピーダンス : 60Ω
  • 感度 : 101 dB SPL
  • 重量 : 75g

インピーダンスは 60Ω(オーム) と一般的なイヤホンに比べ若干高いですが、現代の機器ならばどれでも対応していると思います。

ハウジングが大型化されたため重量は Porta Pro に比べ 15グラム ほど重いです。

実用性と安さを追求したデザイン

デザインは図書館や学校の視聴覚室に置いてありそうなデザイン。贔屓目で見てもカッコいいとは言えませんがオモチャみたいなダサかわいさがあります。

しかし、音質やつけ心地までおろそかにしているということはなく、この見た目で PortaPro 以上の体験を届けてくれます。

KOSS KPH30i colors
koss.com

常時販売されている色はクリア、ホワイト、ベージュ、グレーの4つです。他にも MassDrop版 など様々な記念モデルも生産されています。

要所に施された断線対策

ケーブル周りは Porta Pro と違いしっかりと断線防止処理が施されています。

Koss KPH30i

ジャック側にはバネまでつけられています。 Porta Pro にも取り入れてものほしいです。

Koss KPH30i headphone jack

ケーブルの分岐にも処理がされています。

Koss KPH30i cable

ですが、ケーブル自体の太さは安物イヤホンと変わらない細いものです。Porta Pro と同じく断線しやすいと思うので乱暴に使わないように気をつけなけらばならないでしよう。

軽い装着感

ヘッドバンドは全プラスチック製で側圧は弱いです。ナイロンバンドがあるため頭頂部へのアタリは非常に優しいです。

ちゃんと耳に合わせて装着すると軽量なのも相まって滅多なことでは脱落しません。

Koss KPH30i

パッド自体は固めですがドライバのハウジングもD型なため耳全体に圧力が分散されます。長時間つけていても耳が痛くなりません。

オンイヤータイプなので耳を覆わないため夏場も蒸れることなく快適です。メガネを普段かけている方にも優しい設計となっています。

バランスが良い音質

KPH30i は少し暗め(暖かめ)の音ですが、 Porta Pro に比べ高音が潰れてしまうということはなくクリアな音が出ます。クラシックやロックなどを聞くときに顕著でシンバルなどの高音を奏でる楽器の音が鮮明で、しっかりと聞き分けることができます。

Porta Pro とどちらが良いかは意見が分かれるかもしれませんが私は KPH30i のほうが幅広い音域を楽しめるバランスの良いヘッドホンだと思います。いろんなジャンルの音楽が楽しめるでしよう。

Koss KPH30i housing

開放型のため内部に音がこもることはなく抜けは良いですがドライバと耳との距離がかなり近いため解像度は高くありません。

もちろん音はダダ漏れではありますが前述したようにドライバとの距離が近いため、あまり音量を大きくする必要がありません。よほど大音量で音楽をかけていない限り隣の部屋にいる人には聞こえないでしよう。

周囲の音もちゃんと聞こえるのも人によっては利点だと思います。

その他の機能

KOSS KPH30i にはメディア・コントロールボタンがあります。再生と停止を行うだけのボタンではありますがないよりも良いです。

Koss KPH30i button

裏側にはインラインマイクがついています。音質は Blutooth マイクよりも良くそこそこの音質なのでオンライン通話などに普通に使えます。

Koss KPH30i microphone

残念な点

耐久性に難あり?

バンド全体がプラスチック製なため、長さ調整をするアジャスタが擦れあって装着時にミシミシと不快な音をたてることがあります。おそらく耐久性はあまりないと思いますので形を整形しようと思い切り力を入れたらポッキリと折れてしまうかもしれません。

海外の掲示板では数ヶ月でヘッドバンドが折れてしまったという報告がたくさんあり、テープで補強したり、ポタプロKPH40 のヘッドバンドを改造して換装している画像をよく見かけます。

Koss KPH30i adjuster
Koss KPH30i adjuster extended

追記:丁寧には扱っていましたが、著者の KPH30i も1年半ほどでヘッドバンドが折れてしまいました。

高すぎる日本価格

KPH30i は米本国だとわずか 20ドル で売り出されています。価格破壊ヘッドホンだとして多くのオーディオマニアがセカンドヘッドホンとして購入しているようです。

一方で日本だと Amazon に出店している KOSS の代理店は 6,000円以上 の高値で販売しています。このため買っている人はモノ好きか、私のようによほど KOSS 製品に惚れ込んでいる人だけだと思います。 6,000円台 ともなってしまうとオーディオ・テクニカの入門者用モニタヘッドホンや AKG K240 などが射程範囲に入ってきます。

私は KPH30i を楽天市場のビッグカメラで 4,000円前後 で安く売られていたので購入しましたがそれでも米国価格のおおよそ2倍でした。

価格が安い割に音質が良いのがこの商品の最大の魅力です。それが日本ではほぼなくなってしまっています。

どこで安く買える?

為替相場にもよりますが Amazon USA か DROP 、Koss.com 公式で購入したほうが安いことが多いです。特に複数のアイテムを購入したいときほどお得になります。

送料もかかりますがそれでも日本で買うよりも安いときが多いです。

Amazon.com Koss KPH30iK on sale
Amazon.com

Koss 公式ではたまに15%オフクーポンなども配られています。機を見て良いお買い物をしましよう。

海外サイト

AMAZON USA 購入ページ

国内サイト

AMAZON JP 購入ページ Rythum Beige
AMAZON JP 購入ページ Clear

おわり

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