War Thunder 2.1 リリース
War Thunder の Linux クライアントが Dagor 6.0 エンジンへのアップデートに合わせ、正式にみんなが待ち望んだ Vulkan API となった。このことにより旧来の OpenGL 版からパフォーマンスが大幅に改善した。
Vulkan API バージョンの Linux クライアントは2018年から設定ファイルをいじればテストすることは可能であった。しかし2020年に入ってからこのテスト版が不安定になりクラッシュが頻発して使い物にならなくなっていた。
公式のQ&Aでは Vulkan 版に関する質問に Gaijin がスルーしていたことからもはや絶望的かと思われていたが、この大型アップデート「NEW POWER」で劇的にパフォーマンスが向上した正式な Vulkan 版 Linux クライアントを公開した。大変喜ばしいことではあるがもう少し Gaijin はこういった情報をオープンにしても良いのではないだろうか。
当方の環境は下記の通りゲーミングPCとしてはありふれたものだ。それにも関わらず陸戦リアリスティックバトルで最高画質で80FPSを安定して出力している。いかに Gaijin が最適化に力を入れてきたかわかる結果だ。
CPU:AMD Ryzen 2600X
GPU:AMD Radeon RX570 8GB
RAM:16GB
改善点も
自分が気づいたバグは、マルチモニタなどを利用しているときでも他のアプリケーションをユーザが動作させると War Thunder が勝手に最小化されてしまうことだ。Linux クライアント登場以来からあるバグなので仕様なのかもしれないが、フォーラムでも多数の報告がある。非常にプレイヤーをイライラさせるバグなので修正されることを願う。
あとは Wayland コンポジタを介して実行するとパフォーマンスが劇的に落ちてチラツキやグラフィックの崩壊を起こしてしまう点だ。 OBS など、多くの Linux 対応のマルチプラットフォーム・アプリケーションでまだまだこういう問題が多いので War Thunder の問題というよりも xorg-server-wayland が原因なのかもしれない。
おわり
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