10年前まで日本ではただのニッチなスマホメーカーだった Xiaomi は今や世界のガジェットや白物家電で席巻する勢いの大企業へと変貌を遂げました。
Amazon でワイヤレスイヤホンを検索すると一番上位に表示される「Xiaomi REDMI Buds 8 Lite」
Xiaomi は信頼できるブランドである、というのはもはや疑いようがない事実だが、この3,000円以下で買えてしまうワイヤレスイヤホンの性能はいかほどのものか。自腹で試してみました。
TL;DR
・バランスの取れたドンシャリサウンド
・コンパクトなケース
・マルチポイント接続対応
・軽量
・急速充電対応
・圧倒的なコスパ
・ハイレゾコーデック非対応
・ワイヤレス充電なし
・ケースの作りがチープ
REDMI Buds 8 Lite の外観
日本では白と黒の2色展開となっています。海外ではブルーの展開もあるようです。
自分はずっと黒いイヤホンを買ってきたので惰性でまた黒を買ってしまったのですが、正直ホワイトにしとけばよかったと後悔。
ケースの色は黒色でマットなフィニッシュです。写真の見た目はザラザラしているように見えますが、テクスチャが細かく、手触りはサラサラです。

ヒンジ部分には REDMI ブランドのロゴが彫られています。
ちゃんと技適マークもあります。
同梱物は簡易的な説明書に、3サイズのイヤピースのみ。中国メーカーにしては珍しくケーブルを入れていません。

ケースを開けるとイヤホンがお出迎え。
ケースがコンパクトなので、イヤホンのドックもかなりタイトに設計されています。サードパーティのイヤピースはフィットしない可能性が高いです。
イヤホン本体の品質は良さそうですが、ケースはチープな作りです。一か月ほど使用で早くもヒンジ部分がギシギシと鳴り始めています。

LEDインジケーターライトはかなり明るいです。暗所でケースを開くと目潰しかってくらい眩しい。

イヤホン本体の色はピアノブラックです。
改めて見るとやはり AirPods と形が似ている。

スピーカーグリルはシンプル、だが高繊細なメッシュが装備されています。

REDMI Buds 8 Lite の製品仕様
REDMI Buds 8 Lite 製品仕様
| モデル名 / 型番 | REDMI Buds 8 Lite(M2539E1) |
|---|---|
| カラーバリエーション | ブルー、ブラック、ホワイト |
| Bluetooth バージョン | Bluetooth® 5.4(下位互換性あり) |
| 対応プロトコル | Bluetooth® Low Energy / HFP / A2DP / AVRCP |
| オーディオコーデック | AAC / SBC |
| ドライバー構成 | 12.4mm チタンダイアフラム・ダイナミックドライバー |
| ノイズキャンセリング | 最大 42dB 広帯域アクティブノイズキャンセリング (ANC) デュアルマイクによる通話用 AI ノイズリダクション(AI ENC) 風切り音低減アルゴリズム搭載 |
| 周波数応答帯域 | 20Hz ~ 20kHz |
| スピーカーインピーダンス | 32Ω |
| バッテリー容量 | イヤホン(片耳):45mAh 充電ケース:475mAh |
| バッテリー持続時間 | イヤホン単体:最大 8時間(連続音楽再生) 充電ケース併用:最大 36時間 |
| 充電ポート / 入力 | USB Type-C イヤホン入力:5V ⎓ 150mA ケース入力:5V ⎓ 800mA ケース出力:5V ⎓ 300mA |
| 防水・防塵性能 | IP54(イヤホン本体のみ。充電ケースは非防水) |
| 寸法(サイズ) | イヤホン単体:31.02mm × 21.45mm × 23.48mm 充電ケース:56.43mm × 55.99mm × 26.24mm |
| 重量(質量) | イヤホン(片耳):4.5g(±0.2g) 充電ケース:35.2g(±2g) 総重量:45.3g(±2g) |
| 通信範囲 | 最大 10m(障害物のないオープンスペース) |
| パッケージ内容 | REDMI Buds 8 Lite ×1、充電ケース ×1、イヤーピース(S/L 各2個、Mサイズは本体装着済)、取扱説明書 ×1 ※充電ケーブルは別売 |
REDMI Buds 8 Lite の詳細レビュー
対応コーディック
対応コーデックは AAC と SBC だけ、という割り切った製品です。対応コーデックを増やすと高価な SoC を搭載しなければならず、それだけで1,000円くらい価格が跳ね上がりますし、ほとんどの人は AAC / SBC で満足するという判断なのでしょう。
実際、この二つのコーデックにさえ対応していれば Android や iOS で利用できるので問題はないですし、耳をかっぽじって音の情報量不足を探さなければ満足できます。
REDMI Buds 8 Pro では、ハイレゾ対応の LDAC をサポートしているので上位モデルとの差別化ポイントでもあります。
バッテリー性能
連続再生時間は、最大8時間(ANC OFF)、ケース併用で最大 36時間です。音量設定やマルチポイント接続などの負荷が影響していると思いますが、自分の使い方では ANC使用で約5時間ほど持続しました。特に不満のないくらいバッテリー持ちは良いです。
バッテリー連続稼働時間としては特出して長いわけではありませんが、最新のBTと各種省エネ技術にも対応しているので実際に使っていると思ったよりも電池もちが良いなと感じます。
USB Type-C を採用しており、フル充電に約1.5時間かかります。急速充電に対応しており、10分で最大2時間の再生が可能です。
なお、ワイヤレス充電には対応していおりません。
ノイズキャンセリング性能
Xiaomi REDMI Buds 8 Lite はハイブリッド式のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載してます。最大 -42dB のノイズキャンセリング性能を有します。これが 42dB までの騒音をカットするのか、何を意味する数字なのかいつも判然としませんが、なかなかの性能です。
地下鉄の走行音「ゴォォー」という音、エアコンの動作音、PCのファンなどの低周波ノイズをカットするのが得意です。
当然ながら突発的なノイズ、しゃべり声や食器の音などは不得意です。
使ってみた感想ですが、集中を妨げるような轟音はカットできるため必要十分な性能ですが、やや物足りなく感じました。ノイズキャンセリング性能を重視する方はもう少し奮発して SOUNDPEATS Air5 Pro など、を買ったほうが良いでしょう。
サウンドドライバーの解説
Xiaomi REDMI Buds 8 Lite は 12.4mmの大口径チタンダイアフラムドライバーの採用しています。
チタンは非常に硬くて軽い金属なので音が鳴っているときに振動版自体が余計な歪みが生じることがほとんどありません。立ち上がりがとにかく早く、正確に音を刻みます。高音域がシャープで解像度が高いという傾向があり、シンバルの打音やトランペットなどの金管楽器の突き抜けるような音が得意分野です。一方で音に金属特有の共振ポイントがあるため、一部の高音域隊が耳に刺さるような弱点もあります。
しかし、REDMI Buds 8 Lite は高音域が非常にクリアでありつつも、耳に刺さるような粗さや、キンキンするようなシャリ感がかなり抑えられていて長時間装着していても気疲れしないイヤホンです。どうやってるのか知りませんが、チタン系DDの弱点を克服しつつも迫力のある低音を提供し、耳なじみの良いドンシャリ系のサウンドデザインを実現しています。
音質
デフォルトのEQ設定での評価となります。
REDMI Buds 8 Lite は音の傾向としてはドンシャリ系のサウンドです。
低音域が非常に強調されていますが、中音と高音域もしっかりと違和感なく調整された音作りがされています。
低音域
音質のプロファイル全体としてはバランスが取れていますが、低音の存在感が際立っています。
パワフルな重低音密度が高く、それでいてボケておらず、ズンとくるようなサブベースはやや控えめですがアタック間はかなり表現できています。
中音域
中音域、特にボーカル帯もクリアです。低音が非常に強いイヤホンですが、それに圧倒されることなくバランスが取れています。リスニングなどにも適しているように感じます。
ただ福山雅治の桜坂を聞いた際、低めの男性ボーカルなどはやや埋もれやすい傾向があると感じました。
専用アプリで「音声強調モード」を使用することでさらに歌声を際立たせることもできます。
高音域
チタンダイヤフラムを採用しているだけあって非常にクリアな高音です。ドラムのシンバルの音が立体的に聞こえることがあり、忠実度は高いように感じます。
耳に刺さるような音は抑えられていますが、曇り感はなくバランスが良い音です。
マイク性能
片側2マイクを搭載したデュアルマイク仕様となっており、風速 6m/s までの風切り音低減ができるとのことです。
さらに、ノイズリダクション機能(ENC)が搭載されているため、周囲の雑音と話し声を分離してくれます。交通量の多い屋外の道路で歩きながら通話してみましたが、相手にも問題なく聞こえていました。ハイエンドモデルほどの静寂性はないですが、この価格帯としてはかなり実用な部類です。
接続性
接続性はかなり高速で良いと思います。 Bluetooth 5.4 が搭載されており、信号の安定性は向上しており、通信距離は最大10メートルまでカバーしています。
・デュアル接続対応
さらこの価格台では珍しく、デュアル接続に対応しています。パソコンやスマホ、タブレットと2台のデバイスに同時接続し、接続を切り替える手間なくシームレスに使えることができます。
・Google Fast Pair 対応
Androidユーザー向けに Google Fast Pair をサポートしており、ケースのふたを開けるだけでスマホに通知が表示され、ワンタップで素早くペアリングできます。
操作性
シングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップに対応しており、カスタマイズも簡単にできます。


タッチの感度・反応と操作性は非常に良いです。通知音もポコポコと子気味が良いです。
遅延
遅延はそれなりにありますが、普段使いするには違和感を感じることなく使用することができます。よーく見るとリップシンクがずれてるなぁと感じる程度です。
ただほかのブログなどを覗いてみると遅延は 200 m/s 以上あるので音ゲーや競技性が高いゲームでの使用は厳しいかもしれません。
専用ソフトウェア
ソフトウェアの操作性は非常に良いです。使いやすいし安定しています。さすが Xiaomi といったところ。


アプリにも御覧の通りマニュアルが表示できます。
うれしいことにイコライザー(EQ)機能もついてきます。


ただ個人的には勝手に広告が表示されるのが非常に大きなマイナスです。購入した商品にさらに広告を張り付けるような行為はさすがに呆れ果てます。最近どこのメーカーもやっている悪しきトレンドになっているとはいえ、止めてほしかった。
価格
Redmi Buds 8 Lite の価格は破格の3,000円台前半です。ハイレゾ非対応とはいえ、このクォリティーの製品をこの価格で売り出されたら、格安ノンブランド・マイナーメーカーはたまったものではないと思います。悪質なイヤホンメーカーの掃討に一役買ってるのではないでしょうか。
そもそもTWSイヤホンは消耗品なので何万円もかけるのはちょっと……できるだけ安く済ませたい、と思う方も多いかと思います。そういった方に最適なイヤホンです。
たまに3,000円を切ることもあるのでセールを狙って買うのが良いかと思います。
こんな人におすすめ
・ハイレゾまで求めてないがそこそこの音質のイヤホンがほしい
・失くしても良い安いイヤホンが欲しい
・聞いていて楽しい安いイヤホンをお探しの人
・ワイヤレスイヤホンでゲームしない人
ケースが安っぽい以外、欠点を探すのが割とむつかしい商品です。
ワイヤレス充電やハイレゾ非対応ですが、まあそんな機能は格安イヤホンに求めている人は少ないでしょう。
何よりもイヤホンなんて数年でダメになる消耗品だし失くしやすいものなので、必要のない機能をそぎ落としたが、必要なところにはしっかりと注力した商品というのは多くの人にとっては大変ありがたいはず。
おわり




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