Windows ハードウェア

Windows 10では SSD の最適化設定をする必要なし!

更新日:

初稿:2018年1月3日
更新:2019年5月29日

SSD をノートパソコンに導入して驚いたのだが、なにもせずとも  Windows が SSD を自動的に判別して最適な設定にしてくれた。Windows XP や Vista の場合は手動で TRIM を有効にしたりしなければならなかった。 Windows 10 では TRIM の自動化はもちろん、 デフラグやスーパーフェッチの無効化を行ってくれる。

目次

  • 延命のための最適化は必要か?
  • SSD導入に際して最も重要なこと
  • ありがちな”SSD最適化設定”に対する解説
  • まとめ

SSD は HDD と同様、空き容量に余裕をもって扱うと良いというのは間違いではないが、書き込み予約領域などを自動で設けてくれる機能などが存在し、最低限のパフォーマンスを維持してくれる。 Windows OS においては、ウェブ上で紹介されている SSD 高速化設定集などは時代遅れだったり、ほぼ意味をなさないかシステムの不安定化を招くだけだ。

延命のための最適化は必要か?

最適化設定を紹介するサイトでは SSD の寿命を伸ばすこともできるという旨の解説がなされていることがほどんどだ。2018年現在、そもそも OS のシステム深部に関わる設定を変更してまで SSD の書き込み量を減らす必要があるのだろうか?という根本的な疑問から見ていこう。

The Tech Report というハードウェアニュースや検証を行っているサイトは、サムスン840シリーズ(250GB)を用いて18か月間もかけてストレステストを行った。その結果、700TB もの書き込みをするまで書き込み失敗は起きなかったという。これは毎日 100GB の書き込みをしても19年も保つ計算になる。よほど大容量の動画を毎日編集やレンダリングしたり、ビッグデータの処理を常に行わせるような用途でない限り大丈夫だろう。

この通り、一般的な使い方をしていれば書き込み限界によるエラーが発生するということはドライブに欠陥でもなければまずないと言って良い。その前にトンネル酸化膜の経年劣化により徐々に寿命を迎えるだろう。この劣化の速さはメーカーによってまちまちだ。しかしまだデータが少ないので平均的な寿命はなんとも言えないらしい。

メーカーも最近は3年保証、商品によっては5年保証など、強気に出ているのも頷ける。5年も使っていたら更に性能の良いドライブが出てくるだろうし、いい加減買い換えるだろう。

Tech Report - The SSD Endurance Experiment: They're all dead

SSD 導入に際して一番重要なこと

本筋とはズレてしまうが、そもそもハズレ SSD を買わないことが最重要だ。下記事で載せているが、バルク品やPCメーカーのオリジナルブランドなど市場には性能がかなり怪しいハードが出回っている。Intel 、crucial、Samsung や SANDISK など信用できるメーカーのものを買うことでこのリスクを最小限に留めよう。


ありがちな” SSD 最適化設定”に対する解説

システム保護の無効化

実はこの保護機能、デフォルトで無効になっているシステムが結構存在する。マイクロソフトは明確な回答をしていないが、システム保護機能が結構な容量を取るため、タブレットなど、容量の少ないドライブしか搭載されていないと Windows が判断した場合、デフォルトで無効にしているのではないかと言われている。 優秀な機能ではあるが他にもシステムをバックアップする手段が無数にあるので Microsoft 社内でその必要性に疑問が出てきているのだろう。ドライブ容量に余裕があれば積極的に使っていった方がストレスの軽減と時間の節約になる。

デフラグの無効化

Windows が勝手に無効化してくれる。パフォーマンス低下防止のために自動で定期的に TRIM する設定もしてくれる。最新版の Windows では SSD ドライブに対してデフラグを実行することすらできなくなっている。 trim のタイミングをいじるよう解説しているサイトもあるが瞬時に終わるのではっきり言って必要ない。

SysMain (旧SuperFetch) の無効化

Windows が勝手に無効化する。ユーザがスーパーフェッチを有効化している状態だと、 Windows がドライブを自動判別し、 SSD などのアクセス速度の早いドライブでは無効化し、HDD などの遅いドライブで有効化してくれる。 なので一見有効化されているように見えても無効になっている場合がある。Windows 7 だと SSD ではこのような自動判断はしてくれず、SSD が一つでも搭載されているとスーパーフェッチは全ドライブで無効化される。 搭載されている SSD が激遅な場合有効化されることもあるそうだ。

仮想メモリ(ページファイル)の無効化

無効化すると正常に動かなくなるアプリ、プログラムが出てくる可能性がある。自動的に管理させるのが得策。たくさん RAM を積んでれば、 Windows が勝手に空き物理 RAM を優先して使ってくれるし自動的にページサイズを調整してくる。考えなしに無効化してシステムが不安定化する要因 TOP10 くらいには入ってそう。

休止状態の無効化

SSD なら起動もシャットダウンも早いから必要ないという人もいるが、高速な SSD でこそ真価が発揮される機能だ。電源が確保できない状態で重要な編集作業を素早く保存できるのはかなり有用。

インデックスや Windows サーチの無効化

SSD はインデックス機能なぞいらないと解説するサイトが多いが、この機能が無効化されていると Windows はドライブ内すべてを検索しなければならず、 SSD といえど多少時間がかかるのと CPU にかなりの負荷がかかる。SSDが早くとも他のハードがボトルネックとなることも多々ある。インデックス機能は瞬時に全文検索ができる優れた機能だ。もし全く検索を使わないというのであれば無効化してもよいだろうがOFFにしても差してパフォーマンスの違いはわからないだろう。

デバイスの書き込みキャッシュの無効化

SSD への書き込み量を減らすために、これを無効化しろというサイトもあるが、なんらかの電源トラブルに合った場合データが失われることがあるのでやめたほうが良い。しかも SSD によって返って遅くなることもあるのでいじらないのが吉。


まとめ

Windows は勝手に SSD に最適な設定をしてくれるので余計なことをしなくても良い。プライバシーにおいては全く信用に値せず、カスタマイズ性が非常に低くいという問題もあるが、それと引き換えにハードウェアの自動判別やドライバの自動インストールなど、昨今のWindows OS はオートメーション化が非常に洗練されてきている。 Windows を信じよう。

SSD 本体に関しても容量の増加とコントローラの高性能化により、巷で言われているよりもずっと耐久性が高くなってきている。

ユーザ側がやっておくべきことは SSD やマザーボードのファームウェアを常に最新のものしておくことと、UEFI(BIOS) の設定くらいだ。

もっとも Windows Update が勝手にファームウェアを更新することがあるのでその作業も不要な場合が多い。

ネットに転がっているおすすめ設定や高速化ソフトなどは体感できるほどのものはないし、デメリットもある。調べるだけ時間の無駄だ。

それよりも不必要にリソースを食う変なソフトや使わないブロートウェアをインストールしないことのほうが重要。1ヶ月以上使っていないソフトなどがあったらさっくりアンインストールしてしまおう。

― 終 ―



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