更新:2018年4月29日
公開 DNS サーバは契約しているプロバイダが提供している DNS サーバに障害が発生したときに便利。また怪しいサイトやマルウェアへの接続をブロックしてくれるサービスもついてくるところが多いので目的に応じて使おう。
今回比較的サービスが安定してそうな3つの DNS サーバをご紹介。
Google Public DNS
検索エンジン最大手の Google が運営公開している DNS サーバ。汚染されるリスクも少ないと思われる。プライバシーの面も配慮されていて、個人情報を含むデータは24〜48時間以内に削除されるとのこと。
IPv4 プライマリ 8.8.8.8
___セカンダリ 8.8.4.4
IPv6 プライマリ 4860::8888:2001:4860
___セカンダリ 4860::8844:2001:4860
Google Public DNS – developers.google.com
OpenDNS
たまねうた本業として企業やコンシューマに DNS サービスやフィルタリングなど様々なサービスを提供している。個人でもユーザ登録することで、タイポ修正や特定サイトのブロックなど、高度なフィルタリングを無料で行える。2014年に東京にサーバを設置したのでそれなりの応答速度を期待できる。2015年にシスコに買収された。OSごとの設定の方法を載せてくれている OpenDNS(Computer Configuration)
デフォルトで海賊サイトなどをブロックする。
IPv4 プライマリ 208.67.222.123
___セカンダリ 208.67.220.123
Norton ConnectSafe
Symantic 社が開発販売している有名なセキュリティソフトの名を冠する DNS サーバ。マルウェアやフィッシング詐欺サイトなどをブロックしてくれる。セキュリティ、セキュリティアダルト、セキュリティファミリーの3つのサーバを公開している。
IPv4 プライマリ 199.85.126.10
___セカンダリ 199.85.127.10
他の2つのサーバについては下記のリンクを参照
Norton ConnectSafe – support.norton.com
Cloudflare
APNIC と Cloudflare が提供しているプライバシーと高速性を売りにしている DNS サーバ。ユーザの IPアドレス を記録しない。2018年4月にサービスが開始され、世界一速い応答速度を誇る DNS サーバとしてにわかに注目を集めている。
しかし、別のサービスではあるが去年、同社のソフトウェアがクラックされ深刻な顧客データ流出事件が起こった。安全性に関しては中程度と見た方が良いかもしれない。
TechCrunch.com – Major Cloudflare bug leaked sensitive data from customers’ websites
IPv4 プライマリ 1.1.1.1
______セカンダリ 1.0.0.1
IPv6 プライマリ 2606:4700:4700::1111
______セカンダリ 2606:4700:4700::1001
どこが一番早い?
当環境で10回測定して平均値を比較した結果、OpenDNS が一番応答速度が早かった。数年前に測定したときは Google が一番はやかったため、自分にとっては意外な結果となった。
当CATV DNS 258 msec
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Google DNS 55 msec
OpenDNS 15 msec
Norton DNS 25 msec
日本でも接続している地域によって測定結果が変わってくると思う。 Linux なら dig コマンドで手軽に測定できるので試してみよう。
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