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うなぎの代用と呼ばれたパンガシウスの蒲焼を食べてみた

[PR] au ひかり

最近大手スーパーならばどこでも特売コーナーに鎮座しているパンガシウス。一度食べてみたかったが、家族に言ったら渋い顔をされたので一人のときに蒲焼を作って試食してみることにした。

パンガシウスという魚

パンガシウスはインドシナ半島原産の大型ナマズ科の熱帯魚。何でも食べ、少ない餌で飼育が可能でわずか6ヶ月〜8ヶ月で出荷できるまでに急成長する。鱗がなく、さばきやすいのも大量生産・大量消費に繋がっている。

欧州や東南アジアでたくさん食されているというこの魚は一部では「バサ」とも呼ばれるらしく、ストレートにそのまんま「キャットフィッシュ(ナマズ)」と表記されたりもしている。

ナマズとサメが悪魔合体したようなゴツい見た目だが、切り身はナマズそのもの。まさしくザ・白身魚と言った感じで、巨大なフィレ(三枚おろし)で売られている。多くの場合は骨取りがされており、扱いやすい食材ではある。

スーパーで売られているものは食用に交配されたものでインドシナ半島の現地人が食べているものは身が白ではなく、赤っぽいものが多い。主にメコンデルタの周辺で汽水エビと同様、川が海に淡水を注ぎ入れている河口部、淡水と海水が混在している場所などで養殖されている。

パンガシウスの蒲焼を作ってみる

今回は蒲焼にすることにした。うなぎの代用として売り出そうしていたところ(おそらくイオングループ)もあるという噂を聴いたからだ。

スーパーで一切れおよそ150円で売っていた。パッと見、レストランの厨房で扱ってそうなキレイな切り身だ。

これが美味かったら儲けものだ。

調理開始

調理といっても小麦粉をつけて焼くだけだ。

調味料は以下の通り

  • タレ
    • 醤油  大さじ1.5
    • みりん 大さじ1
    • 酒   大さじ1
    • 砂糖  大さじ1
  • 小麦粉 適量
  • 塩   適量

塩を振り10分置く。出てきた余分な水分をペーパータオルで拭き取る。

あとは小麦粉をつけて焼く。

調味料を入れてタレが半量になるまでまで煮詰める。

飾り付けも何もないがとりあえず丼に盛った

……完成ッ!!いざ実食!

食べてみた感想は……

率直な感想としては、食べられはする。だが積極的には食べたくない。

淡水魚は解体処理のしかたで泥臭さの有無は違ってくるので一概には言えないが、ものによっては泥臭いと感じることもあるようだ。筆者が食したものは良く言えばカワハギのような味だが、ほんのわずかに泥臭いような薬品っぽいような独特な後味が口の中に残った……。

コイツは自然界の生き物ではないと本能に訴えかけてくるようなものがあり、魚の乱獲や地球汚染がこのまま進行したらこういうものしか食べられなくなるんかな、というディストピアな未来が一瞬脳裏をよぎった。

食感は調理してもまだ生なのではないかと、疑うレベルで水っぽく、身が引き締まっていない業務スーパーで買った冷凍鱈たらが思い浮かんだ。

事前にこれが養殖の巨大ナマズだということは知っていたため、偏見が味覚に影響を及ぼした可能性は無きにしもあらず……予備知識がなく、タルタルソースをぶっかけたフライにして出されればちょっとゆるい白身魚だな、くらいにしか思わなかったかもしれない。

まあ、吐き出すことなく完食できたので調理法次第でなんとかなりそうな魚ではある。実際、すでにスーパーや一部の弁当屋のフライとかに使われているらしい。

だが巷で言われてるような、うなぎの代用はさすがに無理がある。変な味がする云々の前に脂肪が多いうなぎとパンガシウスでは食感も旨味も雲泥の差だ。海の生き物という以外共通点は何もない

うなぎが絶滅する前に日清さんが謎うなぎを完成させることを祈ろう。

おすすめかもしれない調理法

わずかに泥臭さを感じたのはハズレを引いてしまったからという可能性もある。が、本体はほぼ無味なのでいずれにしろハーブやスパイスを使った洋食っぽい濃い目の味付けや油を使った料理の方が合うと感じた。とりあえず油で揚げてしまえばどんな魚でも食える。

フライ

言わずもがな。おそらく世界で一番多いであろうパンガシウスの調理法。下味に塩コショウをよく効かせて揚げ、タルタルソースかレモン汁をぶっかけて食べよう。

パンガシウスのフライ
Photo by Mai Quốc Tùng Lâm on Unsplash

レモンバター焼き

欧米ではレモンバターソテーやスパイスを混ぜたフライなどにして食べられているようだ。というか英語版 Google で調べてみてもレモンバターかフライのレシピしか出てこなかった。たくさん食べているはずの欧米人もコイツの調理法には困っているのだろう。

パンガシウスのレモンバター焼き
Image by eatde from Pixabay

レモン風味に調味されたパンガシウスもそこそこ安い値段でスーパーの店頭に出ているので、読者様も興味があればお試しになるのも良いのでないだろうか。

水分を多く含んでおり、しっかりめに焼いてもあまり固くならないので魚のくせに調理は楽だ。ただ崩れやすいのでノンスティックフライパン・テフロンパンを使ったほうが良い。

カリィー

インドなどでは、骨ごと豪快にぶつ切りにしてよく洗ってから塩とターメリックパウダーをつけて揚げ、大量のスパイスを入れたカレーにするらしい。タイでは調味し揚げてからガパオライスに乗せることもあるようだ。

パンガシウスのカリィー
Photo by Daily Slowdown on Unsplash

この料理は長年食されてきただけあっておそらくパンガシウスのベストな調理法なのではなかろうか。揚げることで香ばしくなるし独特の後味を消してくれるスパイスやハーブと相性が良いのは想像に難くない。

ただ私は数年前にラム肉のカレーを作って家族にマズイと言われ、心に深い傷を負ったのでカレー味ならなんでもうまくなる説は信じていないし今後チャレンジするかどうかはわからない。少なくとも日本式のカレーライスには合わないだろう。

おいしい調理法の周知が必要

安価な魚にもかかわらず、有名な料理研究家やら料理系 Youtuber がパンガシウスを使った料理動画を作らないのにはちゃんとワケがある。

刺し身や塩ふって焼いただけで美味しい魚を食べ慣れた日本人にとってこの魚はかなりハードルが高い食材だ。パンガシウスは魚界の鶏むね肉(食卓の救世主)になるポテンシャルはあるが、美味しい調理法も同時に広めないとあまり日本の食卓では浸透しないと思われる。

とりあえず、塩焼きや蒲焼き、煮付けといった素材の味と食感が重要な和食調理法で広めようとするのはやめたほうが良いと感じた。

おわり

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