「Virtualbox」と「VMware Player」、無料で使える仮想PCツールを比較

Tec Tips
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仮想マシンとは物理的なコンピュータと似た機能性を提供するエミュレータです。

この中でも無料かつ高機能な仮想マシンツールを言えば「Oracle VM VirtualBox」と「VMware Workstation Player」です。

両方とも無償でインストールでき、Windows OSとLinuxに対応してるクロスプラットフォームなソフトウェア。どちらも高性能なのでどれを使えば良いのか悩む方も多いと思います。

おすすめはどれか断言をするのは難しいですが、それぞれ機能やパフォーマンスに違いがあるのでここではその解説をいたします。この記事が一助になれば幸いです。

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機能の比較

こちら個人利用で使いそうな機能を並べた比較表です。

Oracle VM VirtualBox 6.0VMware Workstation Player 15
ホストOSLinux、Windows、Solaris、macOS、FreeBSDLinux、Windows
ゲストOSLinux、Windows、Solaris、FreeBSD、macOSLinux、Windows、Solaris、FreeBSD
レンダリングハードウェア+ソフトウェアハードウェア
共有フォルダ
スナップショット機能×
USBサポート要拡張機能
3D APIDirectX 9、OpenGL 3.0DirectX 10、OpenGL 3.3
ビデオメモリ256MB3GB
対応VMフォーマットVDI、VMDK、VHD、HDDVMDK
ネットワークストレージiSCSI、NFS、SMB (CIFS)×
リモートphpVirtualBox×
VM暗号化要拡張機能×

ライセンス

VirtualBoxプロジェクトはもともとSunマイクロシステムズが開発を行っていましたが現在はOracleが所有・発行しています。バージョン3.xまでプロプライエタリ(有償)・ソフトウェアでしたが、バージョン4.x以降はオープンソース版(OSE)が発行されました。誰でも自由に使うことができます。ただし追加機能を提供するエクステンションパッケージは無償で使えるのは個人利用と教育目的に限られます。

VMware Workstation Playerは個人と教育目的にのみに限られ商用利用は不可です。商用利用するにはWMware Workstationを購入する必要があります。

対応OSとハードウェア

VirtualBoxはWindows OS、Linux、macOSそれぞれにパッケージが用意されています。さらにハードウェア・レンダリングの他にソフトウェア・レンダリングにも対応しているため、仮想化技術(Intel VTやAMD-V)を搭載していないCore2Duo以前の古いCPUでも動作します。

VMware PlayerはWindows OSとLinuxに対応しています。ハードウェア・レンダリングにのみ対応しています。

スナップショット機能

VirtualBoxはスナップショット機能を搭載しています。スナップショットを作成すると仮想マシンに加えられた変更をもとの仮想PCイメージとは違う小さなイメージを作成します。このときメモリに入っている情報も保存されます。スナップショットが削除された場合もとの仮想PCイメージに統合されます。バックアップとは違いますがすばやく作業を巻き戻すことができるので便利です。アプリケーションのインストールテストなどを行うときに大変約にたちます。

VMware Playerにはスナップショット機能はありません。有償のVMware Workstationには搭載されています。

USBデバイスのサポート

VirtualBoxはUSB 1.1までしか対応していませんが無償で商用利用不可のVirtualBox Extention PackをインストールすることでUSB 2.0とUSB 3.0を利用することができるようになります。またゲストPCにVirtualBox Guest Additionsがインストールされている必要があります。

VMware PlayerはVMware ToolsをインストールしてすぐにUSB 1.1〜3.0を利用することができます。

グラフィック性能

VirtualBoxは3Dアクセラレーションを有効にした状態でビデオメモリは 256MB までしか確保できません。しかもDirectX 9とOpenGL 3という旧式のAPIしか対応していません。

VMWare Playerはグラフィックメモリを3GBも確保できるため多少の3D処理性能を要するソフトウェアやゲームならば動く可能性があります。

対応する仮想マシン・フォーマット

VirtualBoxは以下の様々な仮想マシンのディスクフォーマットに対応しています。

  • VDI(Virtual Disk Image)- VirtualBoxのデフォルト形式
  • VMDK(Virtual Machine DisK)- VMware独自形式
  • VHD(Virtual Hard Disk)- MicrosoftのHyper-Vのフォーマット
  • HDD – macOSで有名なParallels Desktopという仮想マシンソフトウェア独自の形式。

VMWareはVMDKというVMWare独自のディスク・フォーマットしか対応していません。

仮想マシンのリモート管理

VirtualBoxは「phpVirtualBox」というウェブインタフェースがあるため、導入にはひと手間いりますがウェブブラウザからVirtualBoxの操作が可能です。

VMWare Playerにはリモート管理機能はないです。無償でVMWare製品をどうしても使いたい場合はサーバ管理用のvSphere Clientといったソフトウェアが別途必要になってきます。

仮想マシン暗号化

VirtualBoxには仮想マシンのディスクを暗号化する機能が組み込まれています。暗号化方法は極めて簡単です。暗号化形式を選択肢しパスワードを設定するだけです。暗号化ディスクの作成には少々時間がかかり、VMを起動するたびにパスワードの入力を求められます。このオプションを利用するには「VirtualBox Extension Pack」が必要です。

VMWare Playerは仮想マシンを暗号化する機能はありません。しかしすでに暗号化されているディスクならば読み込んで起動することができます。

結論

VirtualBox

  • 仮想ハードウェアテクノロジーをサポートしていない古いプロセッサを搭載したPC
  • 仮想PCをリモートで操作したい
  • ホストPCにmacOSを使っている

VMware Player

  • 大量のビデオメモリが必要なプログラムを仮想PCで走らせたい場合
  • DirectX 10を利用したアプリケーションを使いたい

オプションの数、柔軟性という観点ではVirtualBoxが圧倒しているでしよう。無償のソフトウェアとは思えないほど高機能です。ほとんどの方はVirtualBoxで事が足りると思います。

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