6月12日、Microsoft が Windows 10 インサイダープレビュー版ビルド(build 18917)をリリースした。早速「ファースト リング」のストリームにて提供されている。
このリリースには、目玉機能の Windows Subsystem for Linux 2 (以下 WSL 2)が搭載されている。WSL 2 には本物の Linux カーネルが実装され、 Linux 向けのソフトを実行した際、 WSL 1 よりもネイティブに近いパフォーマンスが期待できる。
WSL 2 でネットワーク関連のツールを使いたいという要望は大変多いそうだが、そういう使い方を想定していないそうだ。localhost を使ってネットワークアプリケーションへのアクセスを計画しているとのことだ。
WSL 2 は軽量な Linux カーネルを Microsoft Hyper-V 技術を用いて作られた仮想マシン上で動かす。このためメモリ専有量もそこまで多くはないとの発表だ。
WSL 2 は Windows 10 Home でも利用可能だが、Windows Home は Hyper-V ロールをインストールできない。Windows 10 Pro にアップグレードする必要があるだろう。
Microsoft Docs | Windows 10 での Hyper-V の有効化
Microsoft Docs | Windows 10 Hyper-V のシステム要件
さらに WSL 2 を利用するには「Windows Insider Program」に参加しなければならず、最新の不安定版の Windows 10 をインストールすることになる。
なお、安定版に戻したい場合はこれと言ったダウングレード方法はなく、Windows OS を再インストールしなければいけないこともあるので良く考えよう。普段使いの PC をインサイダービルドへアップグレードするということだけはやめよう。
インストール後には下記のように少々 PowerShell での作業が必要だ。
おわり
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