MacBook Pro 15 (2018) Core i9 版の異常発熱は本当に直ったのか?

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先月(2018年7月)、有志による調査で2018年版のCore i9搭載 MacBook Pro 15 インチモデルは VRM (電圧レギュレータ・モジュール)のキャパシティ不足により、CPUに電源を供給するユニットが異常発熱を起こすことが判明した。

Appleは今週MBPに異常発熱が起こることを認め、謝罪した上で ソフトウェア・アップデートでこの問題は解決したと発表した。

しかし、本当に問題は解決したのか。

一つは直ったがもう一つはどうしようもないようだ。

VRMへの供給電圧を低下させクロックスピードが極端に上がり下がりする問題は解決したようだが、相変わらずサーマルスロトリング、発熱による性能低下は頻発するようだ。静音ファンを使っているせいで吸気量が少ないというのも原因の一つらしいが2018 MBPは単純にIntel Core i9の発する膨大な熱を分散し、排熱できるシャーシ構造ではないのだ。

上記の動画ではAppleがリリースしたパッチを適用後に改めてテストを行っている。異常発熱は若干の改善は見られ、周波数の極端な上下もなくなったが相変わらず性能低下がひどいようだ。ベーシックモデルのCore i7 版よりも 10% しか性能の差がなかった

爆熱でCore i7よりも10%程度しか性能が変わらないCore i9を買うよりも基本モデルのCore i7をおとなしく買った方が、MBPも長持ちするしお財布にも優しいのではなかろうか。

i9 モバイル向けプロセッサは欠陥品か?

MBP 2018ほどひどくはないが DELL XPS 15 や Asus Zen BookPro のような他社のIntel Core i9搭載のウルトラブックも同様の発熱と性能低下が起こっているようだ。

このモバイル向けの i9 はそもそも 10nm プロセスで製造されるはずだったが、 Intelの開発が遅れに遅れ、少なくとも来年2019年後半までは 10nm の製品投入はないと発表した。その影響で 14nm で製造が強行されたと噂されている。

PC メーカーもこれに沿って予定を立てていたため仕方がなく 14nm チップを搭載する羽目になったのではないかと各所で言われている。

本来 10nm プロセスで製造されたチップで発熱や消費電力が大幅に削減される予定だったのがAMDにスペックで追い越されることを恐れたのかコア数だけ増やしたことにより、Core i9のCPU Dieは夏の有明みたいな鮨詰め状態になってしまった。

Core i9搭載のノートPCを買いたいなら本命の 10nm が出てからの方が良いだろう。

おわり

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