MacBook Pro 15 (2018) Core i9 版の異常発熱は本当に直ったのか?

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先月、有志による調査で 2018 年版の Core i9 搭載  MacBook Pro 15 インチモデル は  VRM (電圧レギュレータ・モジュール)のキャパシティ不足により、CPUに電源を供給するユニットが異常発熱を起こすことが判明した。

Apple は今週 MBP に異常発熱が起こることを認め、謝罪した上で ソフトウェア・アップデートでこの問題は解決したと発表した。

しかし、本当に問題は解決したのか。

一つは直ったがもう一つはどうしようもない。

VRM への供給電圧を低下させ、クロックスピードが極端に上がり下がりする問題は解決したようだが、相変わらずサーマルスロトリングは頻発するようだ。

静音ファンを使っているのも大きいが、単純に i9 の発する熱を分散し、排熱できるシャーシではないのだ。

上記の動画では、Appleがリリースしたパッチを適用後に改めてテストを行っている。異常発熱は若干の改善は見られ、周波数の極端な上下もなくなったが相変わらず性能低下がひどいようだ。ベーシックモデルの i7 版よりも 10% しか性能の差がなかった

爆熱で i7 よりも10%程度しか性能が変わらない i9 を買うよりも基本モデルの i7 をおとなしく買った方が、MBP も長持ちするしお財布にも優しいのではなかろうか。

i9 モバイル向けプロセッサは欠陥品か?


MBP ほどひどくはないが、 DELL XPS 15 や Asus Zen BookPro のような他社の i9 搭載のウルトラブックも同様の発熱による性能低下が他のCPUに比べ頻繁に起こるようだ。

今年のハイエンドモバイルノートに多く搭載された i9-8950HK

このモバイル向けの i9 はそもそも 10nm プロセスで製造されるはずだったが、 Intel の開発が遅れに遅れ、少なくとも来年2019年後半までは 10nm の製品投入はないと発表した。その影響で 14nm で製造が強行された可能性がある。

PC メーカーもこれに沿って予定を立てていた。 Intel の 10nm プロセッサ開発が遅れたことにより、 14nm チップを搭載することになったのではないかと各所で言われている。

本来 10nm チップで発熱や消費電力が大幅に削減される予定だったのが、コア数だけ増やしたことにより、富士山の山小屋みたいなすし詰め状態になってる。

i9 搭載の良いノートPCを買いたいなら本命の 10nm が出てからの方が良いだろう。



 

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