スマートウォッチ市場は現在Apple Watchとその他有象無象と言った感じになってしまっており、Googleが開発しているWear OS搭載のWearデバイスはわずか数%のマーケットシェアしかない。
ユーザがすくないからかアプリケーション開発者の参入も少なく、下手すれば高機能なスマートバンドと機能面であまり差異がないような状態。
WearOSスマートウォッチにはデザインが優れたものが多数存在し、音声認識も素晴らしいのでなんとも口惜しい状況だ。
本記事はWearデバイスがより普及してほしいという願いを込めて、(比較的)後悔のしないWearデバイスの選び方をご紹介。
SoCの違いの差はあまりない
ごくまれにIntel Atom搭載のWearデバイスもあるが、ほぼほぼWearOS搭載スマートウォッチにはQualcomm社製のSnapdragonが搭載されている。これは既存のローエンド向けのスマートフォンのSoC(System-on-a-chip)にコ・プロセッサやらなにやらを搭載し、少電力化を図ったものだ。
去年、WearデバイスのSoCの性能がいまいちなことを熱く語ったのでそちらをご覧になっていただきたいが、実はここ6年(2014年〜2020年)くらいはWear OS搭載のスマートウォッチのSoCのの性能はほどんど向上していない。
Apple Watchなどは2世代も遡ると露骨な性能差を実感するが、Wearデバイスは実際に触ってみてもSnapdragon 2100や3100との性能の違いがあまりわからない。Wear OS自体があまりプロセッシングパワーを必要としないのもあるのだろう。
なので、搭載されているSoCがQualcomm Snapdragon 3100だろうがSnapdragon 2100だろうがそんなに気にしなくても良い。予算に余裕があったら3100搭載モデルを選ぶ程度の気持ちで大丈夫だ。
メモリ容量で選ぶべし
では何を基準に選ぶべきか。それは搭載されているRAM(メインメモリ)の容量だ。ROM(ストレージ)容量ではない。
市場に出回っているWear OSスマートウォッチには512MBのDRAM(メモリ)しか搭載していない機種が多い。これがWear OS発表した頃(2014年)ならば許容できる容量だが、2020年現在WearOSも数々の機能の追加を行っているのでこれではアプリを動かすRAMスペースがすぐに枯渇してしまうことが多い。
実際に512MBしかDRAMを搭載していないWearデバイスを使っているとこういうことが頻発する。Wear OSに標準搭載されている機能を使っているときはわりかしスムーズに動作するが、メーカー製のアプリやPlayストアからインストールしたアプリを立ち上げると途端に重くなったり、アプリの強制終了が多発する。
2020年に入ってから1GBのDRAMを搭載したモデルもそこそこ発売されるようになったが、同じような名前で発売しているメーカーが多く、ややこしい。
RAM容量の見極めかた
今年の1月で更新が止まってしまっているが英語版ウィキペディアにWear OSデバイスのスペック一覧が有志によって載せられている。RAMの容量も記載されているので大いに参考になる。
また売られている機種の型番をしらべ、Googleで検索をかけてスペックを調べた方が良いだろう。ナンバリングもされず全く同じ商品名で売り出されているスマートウォッチが多すぎる。
おすすめの機種
2020年6月現在、1GB以上のDRAMを搭載したWearデバイスを発売しているメーカーはSKAGENやMotorola、Montblanc、Suunto、ルイ・ヴィトン、Mobivi、Fossilといった感じだ。
高級ブランドが名を連ねており、高いもので数十万と手を出しづらいのが現状だがその中でも比較的購入しやすく品質とサポートが良さそうな2つのWearデバイスを選んだ。
Fossil Gen 5 Smartwatch The Carlyle HR
おすすめなのはFossil(フォッシル)製だ。Googleがスマートウォッチ部門を買収したからか、2019年に入ってからちゃんとしたハードウェアを積んでいるスマートウォッチを発売するようになった。何よりデザインがシンプルで飽きがこない。
これはその第5世代だ。価格も他のWearデバイスに比べそこまで高くない…といっても2020年6月現在、Amazonで ¥36,960 〜。年に数回セールを開催しており、¥20,000代まで値下がりすることがあるので予算が厳しい方はそれを狙っていただきたい。
高いだけあって最新のSnapdragon Wear 3100を搭載し、DRAM 1GB、ROM 8GBを備えている。バッテリの容量は310 mAhと少し心もとないが1日はなんとかもつ感じだ。
カラーバリエーションは3つありリストバンドに合わせたデザインとなっている。
FTW4024
FTW4026
Mobivi TicWarch Pro 2020
次におすすめなのが「TicWatch Pro 2020」。製造元のMobiviには元Googleの開発者が在籍しており、Googleから出資もされている。
二重構造ディスプレイと大容量なバッテリを備えておりスマートウォッチの中でも連続稼働時間はかなり長いと思われる。時計としてだけ使うならば(エッセンシャルモード)30日前後もバッテリはもつ。
メインのOLEDディスプレイも407ppiとかなりの画素密度を誇るため小さな画面にも関わらず文字がクッキリキレイに見える。
大まかな性能は SoC Snapdragon Wear 2100、DRAM 1GB、ROM 4GB、バッテリ容量415mAH。
前作のTicWatch Pro(2018)はメモリが512MBしかなかったため、あまり快適とは言えなかった。しかしデバイス自体はかなり精巧で品質が高かった。今作は前作同様Snapdragon Wear 2100を載せているようだが、Snapdragon Wear 3100との性能差はほとんどないため問題にはならないだろう。
以上
コメント
こんにちは。九州福岡からです。
「Wear OSスマートウォッチを快適に使うための設定」書き込みの所で2回コメントさせて頂いた者です。
2022年9月からのコメントになります。
長年愛用してきたスマートウォッチの「HUAWEI WATCH2 4G」の利用が今後難しい状況であると判明しました。
それで「Galaxy Watch5 40mm」を急遽予約注文しました。
→単体でスマートフォンと同じ番号で通話やLTEデータ通信が可能です。
「Galaxy Z Fold4」との利用になります。
・国内キャリア販売の高額「LTE対応」スマートウォッチを持つ意味を考えてみました。
「ナンバーシェア」によって、1つの自分の電話番号で、2台同時に電話を待ち受けられるようになります。
→スマートフォンが壊れたり無くなるような事になっても、その場で少しはリカバリーできるでしょう。
そのまま電話の待受はできますし、こちらから家族や電話会社に電話をかければ連絡がつきます。
この時、発信元の電話番号は変わりませんから、家族・友人は抵抗なく電話に出てくれるはずです。
◎これが、「LTE対応」スマートウォッチの真髄ではないかと。
それでは失礼します☆