デュアルブートにおすすめなノートPC 2024

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まえがき

Linux と Windows OS のデュアルブート環境をノートPCに入れて持ち運びたいという需要はエミュレーション環境が整った現代でも意外なほど多いです。

マルチブート環境を作ること自体は簡単ですが、あとから Windows アップデートがブートローダーを破壊したり設定を間違えるとシステムが起動しなくなり、直すのにとんでもない時間がかかることもあります。

そこでノートPCの購入を検討していてデュアルブート環境を構築したいという方に複数のドライブを搭載できるデュアルストレージ搭載ノートPCをオススメします。BIOS をブートローダー代わりにしてしまおうということです。また Linux をインストールしたドライブを起動順の上に置いておくと GRUB が自動的に Windows OS が入っているドライブを認識してくれます。

M.2スロットを複数搭載しているノートPCを探すのは大変です。企業側もその拡張性をもっとアピールしたほうが良いと思うのですが、マニュアルや PDF の仕様書に小さく書かれているだけだったりします。まあユーザーが蓋を開けていじってほしくないという考えもあるのでしょう。

本記事ではハイエンド機からお値打ち価格で買えるエントリーモデルのノートPCをご紹介いたします。

一部の量販店限定品やAmazon限定で売られているモデルは同じ製品名でもコストカットのため 1スロットしかないものがあります。型番をしっかり調べましょう。直販サイトから購入するのがベストです。

追加ドライブはメーカーに依頼して取り付けてもらうのが確実ですが分解動画も掲載しました。

おすすめハイエンドモデル

LG gram

今でこそ珍しくありませんがLG社の「LG gram」は15インチのノートPCで 1kg を切るという脅威の軽さを実現したことで一時期有名になったノートPCです。最近は 1kg を普通に超えてしまっていますが品質の高さからまだまだ人気があります。こちらも多くのモデルに空きスロットがついてきます。DRAMメモリーは接合されているのでアップグレードは難しいです。

ただ軽量化のため筐体が薄いので乱暴に扱うと壊れやすいという欠点もあります。

公式ホームページに「NVMe 1TB(PCIe4.0x4、空きスロット(M.2 2280)×1)」と明記されています。

現行モデルで2スロットと確認できたもの

・LG gram Pro(17Z90SP-MA78J)
・LG gram 2in1 14(14T90S-MA55J)

一部の特殊なサイト限定販売モデルは1スロットなことがあるため型番をよく確認する必要があります。

パッドの下に隠しネジがあるため取り外します。更にプラスチックカバーは嵌合かんごう構造になっているのでギターピックやプラスチックプライヤーなどを挟み込みながら外します。分解難易度は少しだけ高めです。

参考:LG gramというノートPCを買ってwin10/Archのデュアルブートをやるまでの話(プログラマーのはしくれダイアリー 様)

Dell XPS 15

Dell社の「XPS 15」シリーズの 9000 台はコンシューマー向け15インチ型ハイエンドノートPCです。ほとんどのモデルは2スロット搭載されています。

しかし名前が同じタブレットに変形する 2-in-1 モデルは1スロットなので注意が必要。あとなぜか 16 インチモデルは2スロットを備えていません

サービスマニュアルにちゃんとM.2 SSDの取り付け方が記されており、安心して購入することができます。

XPS 15 9530 サービスマニュアル (dl.dell.com)

  • Dell XPS 15 9530
    • 2x 2280 PCIe NVMe 4.0 x4

暴露している8つのネジを外します。プラスチックカバーが嵌合構造になっているのでギターピックやプラスチックプライヤーなどを挟み込みながら外します。やはり Dell 製PCの内部構造はキレイですね。

おすすめミドル・エントリーモデル

Lenovo ThinkBook 14 / 16

Lenovo社の「ThinkBook」シリーズは名前こそ似ているものの有名な「ThinkPad」シリーズとは別系統のモデルでマグネシウム合金ではなくアルミ削り出しで作られているのが特徴のノートPCです。ThinkPad 特有のトラックポイント(赤ポチ)もありません。これが意外にも拡張性が高くM.2スロットを2つ備えているだけでなく、DRAM メモリーも2スロットかつデュアルチャンネルです。

ThinkBook 14 G6 IRL Product Specifications Reference (psref.lenovo.com)

  • Lenovo ThinkBook 14 Gen 6 (AMD)
    「Lenovo ThinkBook 14 Gen6 」は M.2 2280 PCIe Gen 4 SSD 対応ですが、AMDチップ搭載型は Gen 3 までしか対応していないので最大速度は 1.8GB/s までとなります。Intelプラットフォームは Gen 4 対応です。
    • 2x 2280 PCIe NVMe 3.0 x4
  • Lenovo ThinkBook 16 Gen 6 (Intel)
    • 2x M.2 PCIe NVMe Gen 4 x4

まずはネジを外します。こちらもカバーが嵌合タイプになっているのでピックを使う必要がありますが比較的簡単に外れます。

確認できた過去の2スロット搭載モデル

  • Lenovo ThinkBook 15 Gen 4 (Intel)
    • 2x 2280 PCIe NVMe 4.0 x4
  • Lenovo ThinkBook 15 Gen 2 (Intel)
    • 2x 2280 PCIe NVMe 4.0 x4

Lenovo ThinkPad E14 / E15

「ThinkPad E」シリーズは ThinkPad のエントリーモデルです。ThinkPad X1 は1スロットなのになぜか下位モデルのこちらは2スロット搭載されています。プラスチック筐体でガンメタリックな塗装が施されていたりコストカットされているところがチラチラ見えるので好き嫌いは少々分かれるかもしれません。ThinkPad シリーズらしく様々なビジネスシーンに合わせて拡張性が高いです。

小型の M.2 2242 SSD 対応のスロットを2つ備えています。メインは PCI-E Gen 4 対応ですがもう片方は Gen 3 までというあべこべな構成。DRAM メモリーは半分が接合されているため取替は困難ですが、もう片方は脱着可能で 48GB まで対応しています。

  • ThinkPad E14 Gen 5 (AMD)
    • 1x 2242 PCIe NVMe 3.0 x4 + 1x 2242 PCIe NVMe 3.0 x4
  • ThinkPad E14 Gen 5(Intel)
    • 1x 2242 PCIe NVMe 4.0 x4 + 1x 2242 PCIe NVMe 3.0 x4

確認できた過去の2スロット搭載モデル

  • ThinkPad E14 Gen 4 (Intel)
    • 1x 2242M.2 PCIe 4.0 x4 + 1x 2242 M.2 PCIe 3.0 x4
  • ThinkPad E14 Gen 3 (AMD)
    • 1x 2242 M.2 PCIe x4 + 1x 2280 M.2 PCIe x4

参考:ノートPCにMintを入れてみた(でんのこ様)

お わ り

Photo by Lukas on Unsplash

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