Linuxで遊べるVulkan APIなゲームたち

Linux
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Vulkan API とは陳腐化した OpenGL に変わるクロスプラットフォームな API として多くの企業が参画して策定と開発が行われてる API だ。C言語や C++ といった旧来からゲーム開発に使われてきた高級言語と違い、機械により近い低級言語である。それゆえ開発者はよりシステムに最適化したプログラムを組むことができ、ユーザはいままでよりも高解像度にも関わらず快適なゲーム体験をすることができる。

2020年現在 Vulkan API のゲームスタジオへの採用率は Microsoft Windows OS でしか開発ができない DirectX 12 に押され気味だ。Vulkan は AMD、NVIDIA、Google などの大手が開発や援助をしているとは言え、使われなければ廃れてしまう。Linux ユーザとしては是非 Vulkan に普及してほしいものだ。 

ということでより多くの人に Vulkan を採用している今現在(2020年6月)、Linuxで遊べる Vulkan API で開発・移植されたゲームたちをご紹介。

Vulkan APIで開発されたゲームだからと言って必ずしも最新のOpenGL APIで開発されたゲームにパフォーマンスが大幅に勝っているとは限らないことを留意してほしい。特にWindows OSネイティブなゲームが多く、 ポート(移植)されたものはどうしても性能が落ちてしまうのが常である。

The Longing

THE LONGING on Steam
An unusual mix of adventure and idle game. In utter loneliness deep below the surface, it's your tas...

Total War: Three Kingdoms

Light Fairytale Episode 1

Supraland

X4: Foundations

Parkitect

Steel Rats

Helium Rain

Life Is Strange 2

Warhammer 40,000: Gladius – Relics of War

Total War Saga: THRONES OF BRITANNIA

FERAL がポート。

F1 2017

言わずと知れた名作 F1 レーシングゲーム。

制作はCodemastersだがLinuxへのポートはFeralが担当している。WindowsネイティブでDirectX 11からの移植にもかかわらずVulkan版でもかなりパフォーマンスを発揮している。

Feral InteractiveのLinux移植ゲームはどれもかなりクォリティが高いのでオススメ。

Feral’s Interactive | Linux games

Quake

みんな大好き Quake !元祖 マルチプレイFPSと言っても良いのかわからないけど、96年から続く歴史の長いゲーム。こちらはVulkanネイティブかはわからないが、OpenGLに比べ、平均して100fps ほど高い。

Dota 2

Steam を運営している Valve 自らが制作した MOBA 。Valve は Vulkan プロジェクトに出資したり、  Linux 界隈にもかなりの貢献をしてきてくれた。 Linux ゲーミングを今のレベルまでになったのは間違いなく Valve のおかげだ。

その Valve らしく、OpenGL と Vulkan でも安定した性能を出している。

無料で遊べて課金要素もキャラ装飾がほとんどので取っつきやすい。他の MOBA よりもゲーム人口が多く eSports 大会も行われ、 22億円という超高額な賞金も贈呈されたことがある。
ただ LOL などと比べ、チーム戦が主なのでそれが楽しめない人には向かない。

The Talos Principle

一人称視点の一風変わったパズルゲーム。

開発元の Croteam が移植した。 ほぼ OpenGL と性能が変わらない。

Mad Max

Avalanche Studios 制作のアクションアドベンチャーゲーム。こちらも Linux への移植は Feral が担当したビッグタイトル。Vulkan 版のものがかなりのパフォーマンスを発揮。

Serious Sam

大火力でモンスターを薙ぎ倒す FPS ゲーム。DOOM のオマージュではあるが、モンスターがどこかシュールで笑いを誘う。 Linux で DOOM やりたければ代わりにこれをやると良い。

Rise of theTomb Raider

Feral がポートを担当。言わずと知れた名作。こちらは DX12 と Vulkan の比較動画。Windows 版とは 20fps ほど低い結果だが、十分に遊べるクォリティだ。

War Thunder

こちら自分で録画した動画なのでカクカクして見えるがゲームプレイはスムーズで快適だった。安定して 90 fps 平均くらい出力している。

最後に

Vulkan 自体まだまだ発展途上なAPIなのでシェーダー周りやドライバなどがまだ未熟でゲームデベロッパーも足を踏み出せないのもある。なにより Vulkan ような低オーバーヘッド API はコードが複雑になりやすく開発者の腕がモロにパフォーマンスに影響する。単純な図形を表示するのに100行近くのコードを要すると言えばその難しさがわかるはずだ。

なのでもし個人やゲームスタジオが Vulkan を採用したときはその人たちに賛辞を送ってほしい。

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