「Logicool G300」シリーズ はロングセラーモデルで何年もほとんど変更が加えられずに売り出されており、最新型だと G300Sr となっている。オンボードメモリを搭載しているのでWindows上で設定をしてしまえばLinuxでも使えるので重宝している。
5年間使ってきたこのマウスだがホイールが反応しなくなったので壊しても良いという気持ちで思い切って分解清掃することにした。

購入してから何年ほぼ毎日使い続けていたにも関わらず Omron製のスイッチを使っているだけあってボタンもヘタりもなく、ガタツキも少ないのでまだまだ使える状態。ホイールが故障したのもおそらくホコリが原因だというのは最初から検討がついているので修理は簡単なはず。

必要な道具
- 2mm フィリップスドライバ(プラスドライバ)
- ピックやプラスチック製オープナー
- いらない筆
- 綿棒
- ドライヤー
作業開始
ソールを剥がす

一見どこから内部にアクセスすればいいかわからず、スマホみたいに接着剤で接着されているのかと思ってしまうがこのマウスにはちゃんとネジが使われている。
マウスを裏返すと大きめの黒いマウスソース(マウススケート)が3つあることがわかる。これを全部剥がすとねじ回しだけで簡単に分解することができる。

ヒートガンなどで少し温めると剥がしやすいらしいがそんなものを持っていなかったのでドライヤーの温風を当ててから剥がした。温めていないものと比べてだいぶ抵抗が少なかった。
あとプラスチック製のヘラやスパッジャー使うとマウス表面へのダメージは少なくて済む。スマホを修理するときによく使うものだが、様々なデジモノを修理するときなどいろんな場面で活躍するので持っておいて損はない。無ければカードなどでも良いが金属製のヘラやマイナスドライバーを使うと手が滑ったときに溝が削れたり大きなキズができてしまうことがある。


取り外したマウススケート(ソール)。まだ再利用できそうなので捨てずに使うことにした。
粘着力がなくなってしまったら薄い両面テープなどをつければ良いが、折れ曲がってしまった場合はAliExpressに下のような代替品も売られている。
マウス本体を分解

すべてスケートを取ると合計4つのネジ穴が出てくる。これをすべてはずす。

2.0mmのフィリップスドライバ、プラスドライバを使った。
マウス基盤を掃除

中身を見てみたところ作業台のすぐ横においてたこともあり、かなりほこりや木くずみたいなものなどが溜まっていた。

いらないトールペイント用の筆が転がっていたのでこれを使ってほこりを除去。真ん中の基盤に大きな穴が空いているところにマウスホイールがはまるのだろう。右に見える透明な色の箱が光信号を発し、マウスホイールのスポークの回転を左側の黒い箱で読み取っているものと思われる。
マウスホイールの上部を分解

マウス上部のマウスホイールにも大量のホコリが溜まっていた。これだけホコリが詰まっていたら光学センサが反応しないのも納得だ。

マウスの上面にある透明なプラスチックカバーを外す。これを外すことによって側面で光るLEDカバーを取り外すことができる。

半透明なプラスチックパーツはLED光を通し、ユーザにどのモードか知らせる役割がある。この隙間には手垢など汚れが溜まりやすいので取り外して掃除するのがおすすめ。取り外すには外側から押したり少しコツが必要だ。5分くらい格闘してようやく外すことができた。

クリアパーツを除去した状態。まだバラせるところがあるがこのままでも十分汚れが取れると思ったのでこのまま掃除することにした。

分解した G300Sのパーツを並べた状態。

マウスホイールは若干掃除がしづらかったが、あまり乱暴に扱うとホイールのスポークが折れてしまうかもしれないので綿棒とピンセットを使ってやさしくホコリを除去した。
再組み立て
あとは逆の手順で組み直すだけだ。

温めてからマウスソールを剥がしたため変形を最小限に留めることがきた。

マウスホイールは新品同様に反応するようになった。側面のラバーグリップやソールが若干すり減ってきたがまだまだ使える。セールなどで2000円台で売っていたりと安い機種ではあるが、個人的にはデジモノは毎回違うものを買いたいのであと2〜3年はがんばってもらおうと思う。
作業時間はだいたい30分。よほど複雑なマウスでもなければ内部掃除程度ならば1時間はかからない。
おわり
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