まえがき
ゲーム企業大手2社が開発しているチート対策プログラム、Epic Games社の「Easy Anti-Cheat」やElectronic Arts社の「BattlEye」はネイティブにLinuxへ対応はしていました。
ですが多くのゲームスタジオはLinuxのネイティブクライアントをリリースしないため、あまり意味を成しませんでした。このためLinuxユーザはWindows専用の実行プログラムをWine/Protonで走らせて遊ぶしか手段がなかったのです。
そして多くのオンライン対戦ゲームはチート対策プログラムが組み込まれています。そういった場合は不正なプログラムを実行していると判定され、ゲームを起動できなかったりBANされる危険性がありました。
チート対策プログラム開発企業、最大手2社がProton対応
しかし先月、Valveとチート対策プログラムを開発している2社との共同開発でようやくEpic Games社の「Easy Anti-Cheat」とElectronic Arts社の「BattlEye」がWine/Protonがサポートの対象になりました。ValveがProtonのリリース以来、長年取り組んできたことであり、Linuxコミュニティの悲願でもあります。
BatllEyeは長年LinuxやmacOSをネイティブにサポートしてきました。そして今後はSteam Deck(Proton)にも対応していくこと発表します。オプトイン方式での実装になり、ゲームデベロッパーが有効化するかどうか選べます。
まだ多くの技術的課題やライセンス問題を乗り越えなければなりませんが、Linux上でゲーミングする最大の障害がなくなりました。
Easy Anti-Cheatが組み込まれているゲームは、Apex、DbDやFall Guysなど80以上のタイトル、BattlEyeが実装されているゲームは、Rainbow Six Siege、PUBGやFortniteなどです。
どのように実装されるのか
Protonをサポートするかどうかはゲームスタジオのデベロッパーの判断に委ねられるようです。最新のSDKによって提供され、数クリックでオプションを有効化できるみたいなので有効化しない手はないと思います。
ゲームスタジオもわずか1時間強で110,000台分の予約が埋まったデバイスで動かないなんてことにはなりたくないのではないでしようか。
それでも保守的なデベロッパーはこのオプションを無効化したままにする可能性があり、ユーザが声を上げていく必要があるかもしれません。
おわり
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