【追記】Nvidiux は公式に開発終了が発表されています。メジャーなディストリビューションもpython2のサポート終了しつつあるので動作しなくなるのも時間の問題かと思います。GreenWithEnvyなど、他のツールに移行したほうが良いでしよう。
Nvidiux は Linux で動作する Python で作られた Nvidia GPU 用のユーティリティツールです。モニタリングだけでなく各種設定変更をグラフィカルユーザーインターフェースから簡単に行うことができるので七面倒臭いコマンドを調べる必要がないです。
さらにこのツールは Nvidia GPU をオーバークロック/アンダークロックするのに必要な Coolbits オプションを付加した xorg.conf ファイルを自動生成し、ユーザが設定したオプションも書き込んでくれます。
表示言語は英仏しかありません。開発者の母国語がフランス語だからか英語表示にしてもところどころフランス語のまま翻訳されていない箇所がありますがそれすら問題ないくらいシンプルなツールです。
また、ブートループ状態になることがあるのでおすすめいたしませんが PC 起動時にオーバークロックをさせることもできます。
主な機能一覧
- オーバークロック/アンダークロック
- GPU のクロック数やシェーダーの設定、メモリ周波数の変更
- GPU の冷却ファン回転速度の変更
- 電圧の変更(低電圧化は未対応)
- gpuBoost V1 を強制的に有効化
- 現在使っている GPU の各種パラメータやドライババージョン情報を表示
- 変更した GPU 設定を PC 起動時に適用
Nvidia Geforce 400番代以降に対応しており、 Nvidia が公式に配布しているプロプライエタリドライバのみで機能する。
オーバークロックをするには ドライバのバージョンは 337 よりも新しいもの、高電圧化にはバージョン 346 以降が必要になる。
Nvidia 公式から配布されている Nvidia Settings tools のほうがアンダークロックなど、より突っ込んだ設定ができるが手軽にオーバークロックしたいという方には便利なツールだ。
また、使い勝手はあまりよろしくないが GPU のモニタリングをしてくれるツールがある。
スクリーンショット
初回起動時に /etc/X11
下に xorg.conf
を自動生成し、再起動するよう求められます。
もしこのツールを使ってグラフィックカードが破損してしまった場合は保証の対象外になる可能性があります。またクロック数をいじるとデスクトップ環境が起動しなくなることがまれにあります。慎重に設定を変更しましよう。
メイン画面です。
GPU モニター
おわり
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