LinuxとWindowsをデュアルブートするのは止めたほうが良い

Linux
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Photo by Edgar Castrejon on Unsplash

※ これは Linux ビギナー向けのテキスト。 Linux と Windows のパーティションやブートローダに精通しているのならば読むだけ時間の無駄。

デスクトップパソコンを持っていて Windows OS が入っているけど Linux も使ってみたいという人もいるだろう。 Windows を仕事や大学で使わざる得ないけど、LinuxをメインOSにしたいとか、当方みたいに普段 Linux で様々なタスクを行って Windows でゲームだけしているという人もいる……かもしれない。

昨今の Linux インストールメディアのほとんどは Windows とのデュアルブートをほぼ自動的で行ってくれる。しかしそこから自分で1つ変更を加えようとなると手のつけようがないほど面倒になる。

大学の講義に使うノートPCをマルチブート環境にしようとOSインストールし、設定を破壊した日には地獄を見るだろう。

今までの当方の経験から Linux 同士の共存ならばともかく、1つのドライブに全く異なる OS を同居させるのは止めておいた方が良い。本稿ではその理由と解決策をご紹介。

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理由

パーティションテーブルのカオス化

1つ目は単純で、間違って Windows パーティションを消去してしまうことがあるからだ。現在の Windows パーティション・システムは昔と比べて複雑で 回復パーティションや EFI パーティション、システムパーティションなどに分けられている。更にPCメーカーが割り振ったバックアップデータが入ったパーティションも存在したりする。SSDの場合、パフォーマンスを維持するための予約領域もある。

HP ProBook の初期パーティション構成

ここからパーティションを削除したり縮小したり Linux を詰め込めるだけのスペースを確保しなければならないのだ。よくわからないけど名前的に削除しても良いだろうと思ったら Windows 起動しなくなったということが多々ある。

それに久しぶりにパーティションを弄ろうとしたときにどれがどれだかわからなくなってしまうこともある。

ブートローダの複雑さ

Windows Boot Manager と GRUB2 などの Linux 系のブートローダはマザーボードの UEFI 標準搭載などによって設定が非常に複雑になっている。コイツを設定するのに何時間無駄にしたかわからないくらいだ。 MBR のときでさえ頭を抱えたが EFI パーティションの設定が厄介さを増している。

ほとんどの場合、Windows が入ったシステムにあとから Linux をインストールする形になる。だから GRUB が WBR と取っ手変わりインストールされることになる。しかし Windows アップデートが Windows  Boot Manager を自動的に復元してしまう場合がある。こうなった場合、アクセス不能な意味を成さない Linux パーティションがドライブに残ることになる。セキュアブートの搭載で Linux を締めだそうと画策したことからわかるように、 マイクロソフトがデュアルブートというのを良しとしていないのだ。

復旧作業が面倒に

パーティションが増えることによってドライブ内がゴチャゴチャになり、バックアップがより面倒になる。

やっぱ Linux 肌に合わんしヤメダヤメ!ってなったとき、Windows ディスクマネージャから Linux パーティションを削除するだけではダメなのだ。 Windows ディスクイメージを入手してブータブルメディアにインストールして、そこからコマンドを打ち込んで Windows Boot Manager を修復しなければならない。初心者にとってはこの作業だけでも調べる時間も入れて2時間以上はかかるだろう。 マルチブート環境をどうしても作りたい場合は Windows Boot Manager をブートローダとして設定したほうが良いかもしれない。

人の助けは期待できない

ユーザが多い Windows OS やユーザが少なくてもクローズドで限られたハードしか使わない Mac OS と違い、Linux はデスクトップのユーザベースが小さいのに雑多なハードにインストールできてしまう。故にインターネットを駆使したとしても同じ環境の人と巡り会えることが少ない。 ハードが原因でうまくブート設定ができないこともある。

エキスパートが隣に座ってアドバイスしてくれるならばともかく、ネットを介してして適切な助言をもらえる望みは薄い。フォーラムでは未解決の問題が溢れている。ブートローダやパーティションといった問題はなるべく切り離し、システムをシンプルに保つよう心がけたい。

解決策

もう1つドライブを載せる(デスクトップの場合)

これに限る。そして BIOS の起動ドライブ選択画面で選ぶ。

2018年現在、120GB の SSD は最安3000円台で買えてしまう。120GB もあれば Linux を入れて遊ぶには十分すぎる容量だ。

まずデスクトップPCに接続されているドライブをすべて外し、買ってきた真っ新なドライブだけを接続し、Ubuntu なり OpenSuse なりをインストール。電源を落とした後に他のドライブを再接続。これで間違って他のドライブに Linux をインストールしてしまうトラブルは回避できる。

あとは BIOS の設定画面に入って起動順序を決める。設定を保存してから起動直後にF11などを押して起動ドライブを選択すれば良いだけだ。

仮想 PC を使う

そこそこのスペックの PC を持ってるなら仮想 PC でも快適に Linux を動かせるだろう。遊ぶだけならこれで十分だ。昨今の Ryzen を筆頭とする CPU の多コア化により、当たり前のように物理コアを 6個、8個搭載した PC が市場に溢れてる。仮想マシンを動かすのが非常に楽な時代だ。

お手軽に試せるのは VirtualBox 。デバイスの性能をなるべく引き出したい場合は VMware を使ったほうが良い。特に Linux 上で Windows の仮想PCを動かす場合は VMware の方が良さそうだ。多少の最適化設定が必要なようだが、 VMware を使って Windows のゲームで遊んでいる人もいる。

VirtualBox と VMware Player、どのような違いがあるのか知りたい方は下の記事をご覧ください。

Oracle VM Virtualbox
VMware Workstation Player Download

古い PC に Linux をインストール

他よりも多めな出費になってしまうが中古ノートPCを買って遊ぶ。HP か DELL 、Lenovo(ThinkPadシリーズ)がおすすめ。Linux なら Core 2 Duo や 第 1 世代 Core i シリーズでも重いデスクトップ環境を選ばなければ軽快に動いてくれるので選択肢は割と多いと思う。

格安中古で Linux に慣れてきて Windows 抜きで生きられそうになったら、メインPCのドライブをまるごとバックアップをとるか新品ドライブに交換してLinux をインストールすれば良いだろう。

最後に

やりたいことがあって Linux を使いたいのにブートローダやパーティション関連のトラブルに巻き込まれ、モチベーションと時間を浪費にするのは非常に勿体のないことだ。Linux カーネルについて学びたいのなら少しは収穫になるだろうが、他の人にとっては時間の無駄だ。

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