「Qisan Magicforce smart 68」メカニカル・キーボード レビュー

ハードウェア
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「Qisan Magicforce smart」は2015年から中国広州市に拠点があるHandmonエレクトロニクスという企業が販売しているメカニカルキーボード。品質が高く、値段も安く、デザインもよし、ということで主に英語圏のキーボードマニアの間で有名だったようで格安中華製メカニカルが大量流通する前からある古い商品だ。

JIS配列かつキーを一つ増やした「Smart 69-key 日本エディション」も存在したようだが現在は販売されておらず滅多にお目にかかれないレア品となってしまっている。

もっともこのMagicforceシリーズ自体日本でさほど認知されておらず販売している店もほとんどなくなってしまった。適正価格で手に入れるには米AmazonやDROP経由が良いだろう。

当方が購入したものはOutemuスイッチ青軸、バックライトなし、銀筐体。他にも赤軸、黒軸、白軸などたくさんバリエーションがあるが、売り場によって品がなかったりするので、ほしい種類を買うには辛抱強く待つか探す必要がある。

2019年からはBluetoothバージョンが出ている。

Handmon 公式ホームページ – www.handmon.com

開封

Qisan Magicforce smart 68 box
Qisan Magicforce smart 68 同梱物

同梱物は 本体、 USB to Mini USB B ケーブル、キープラー、説明書。

説明書は中文と英文のみ。

プラスチック製のキープラーが付属しているが、これは使わない方が良い。色が黒いため白いキーキャップに色が付着してしまう可能性がある。……当方も開封直後にさっそくスペース・キーに黒いひっかき傷を作ってしまった。

箱には緩衝材がまったくないので到着したら壊れてないかすぐに動作確認した方が良いだろう。

Qisan Magicforce smart 68

テンキーレスのUS配列だが更にファンクションキーとプリントスクリーン、スクリーンロック、ポーズ、ホーム、エンドを削っている。

フローティングキーデザインと言って筐体部分からキースイッチが暴露しているしているタイプ。このため、非常に掃除がしやすい。

キートップはレーザー刻印されているので消える心配はなさそうだ。

フローティングタイプはパームレストがないと手の位置が高くなりすぎて打ちにくくなりがちだが、これは筐体がそこまで厚くないので比較的打ちやすい。

Qisan Magicforce smart 68 side profile

筐体の底板はおそらくABSで、天板はアルミニウム。以前買ったDREVO Tyrfingのように金属の反響音みたいのは聞こえないので中身がスカスカということもなくおそらく強度も十分だろう。分解動画も見たがしっかりと縦補強がしてあった。かなり力を入れて曲げようとしたがビクともしなかった。

キーの同時認識だが、Nロールキーオーバーではないようでゲームで遊ぶことを想定していない作りだと思われる。WarThunderをプレイしているときに同時押しキーが増えると認識できなくなることがあった。一般的な FPS ならば問題ないと思われる。

Qisan Magicforce smart 68 USB cable

ケーブルにはちゃんとノイズを除去するフェライトがついている。

ケーブルは着脱可能だが、設計が古いためかキーボードとの接続部がなんと Mini USB B だ。HTC Magic を使っていたとき以来お目にかかっていない端子だ。おしゃれなケーブルに変えたくてもなかなか難しいかもしれない。

Qisan Magicforce smart 68 plug

裏のゴムパッドは割としっかりしている。LEOBOG K21は滑り止めシートを敷かなければ動き回ってしまったが、こちらはズレることはほとんどない。

Qisan Magicforce smart 68 blue switch

今回は CherryMX クローンの Outemu のブルースイッチを選択。他にも GATERON 製のものや本家 CherryMX を搭載したモデルがあるが、かなり価格が高くなってしまうので数1000円ケチるよりも他のもっと良い筐体を買った方が良いと思う。

Qisan Magicforce smart 68 print

装飾は「Magicforce」の文字のみで非常にシンプル。

使用した感想

使ってみた感想だが、商品全体の質感は他の格安メカニカルキーボードとは一線を画している。筐体が非常に丈夫にできておりたわんだりすることもなくキーのガタツキも少ない。DREVO Tyrfing、LEOBOG K21 とこれ、3台も格安メカニカルを買ってしまっているが一番プレミアム感があり、使っていて満足感が高い。

キー配列に関してはファンクションキーがないことに少々苦労したが、 メカニカルにハマる前は Happy Hacking Keyboard Lite 2 を使っていたこともあり、すぐに慣れた。キーが少ないだけで配列自体はほぼUS配列そのままだから使いやすい。

デスクスペースの専有率が少ないので気に入っている。こういう配列のキーボードがもっと流行っても良いと思う。省スペースキーボードになると変なキー配列になってしまう国産メーカーは見習ってほしいくらいだ。

バックライトなしのモデルを買ったのも正解だった。バックライトがついているモデルはキーはダブルショット(2色成形)だが、このキーフォントがゲーミングを意識しすぎててダサい。

購入場所

現在は日本ではほとんど販売しておらず、あってもアホみたいに価格が高騰しているので送料がかかっても海外の通販サイトで購入したほうが良い。すぐに手に入れたいならば米Amazonが確実。

AMAZON USA – Magicforce Qisan 68 青軸

DROP – Magicforce

余談

ここからはキースイッチの好みの問題。

赤軸に慣れてしまうと思ったよりも青軸の音がデカくて今後も長期間使うかどうかちょっと迷ってしまう。それと結構押し下圧が必要なので疲れる。この辺慣れだと思うが長文のタイピングには向いていない。

でもゲームをしているときはクリックの確かな感触と音が非常に心地良い。赤軸だとリニアなのでクリック感がほとんどないためゲームをしていると必要以上に力が入ってしまうが、青軸だとそれが少ない。ゲーミングキーボードにブルースイッチが多く採用している理由がよくわかった。

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