「Xiaomi Redmi Note 7」実機レビュー、最強の低価格スマホか

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更新:2019年8月23日

ミッドレンジ・スマートフォンにおいて最高クラスのコストパフォーマンスを誇る名機と名高い Xiaomi (シャオミ)社の 「Redmi Note」シリーズ。この最新作の「Redmi Note 7」をご紹介。

年初に 「Samsung Galaxy M」 シリーズの対向馬として発表されたこのスマートフォンだが、高性能で低価格なことから多くの海外メディアに取り上げられた。商品名から「Xiaomi」が省かれ、「Redmi Note」だけとなった。

2019年8月現在、当然のように2万円以下で販売されているので、価格だけ見るとミッドレンジというよりもエントリーモデルのスマホだ。「Redmi Note 8」のリリース時期が今月発表されたのでさらなる値下がりを期待できる。

自費でこれを購入したということを付け加えておく。

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開封・ギャラリー

Xiaomi Redmi Note 5 、6 からプロセッサの性能的には大きなアップグレードはないが、ノッチが水滴型になったことで格段に画面占有率が上がっている。

エアバッグで梱包されていた
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同梱物は、ケーブル、TPUケース、充電アダプタ、説明書、保証書。説明書に日本語表記はない。

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画面は OLED ではなく古き良き LCD 。見ての通り、若干画面端に影が出てしまっているがこれは不具合ではない。安いモニタを買うとこういうことがよくある。しかし真っ白な画像を表示しない限りほとんどわからなくなるので私的にはあまり失点とはいえない。

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側面はプラスチック、裏はガラス加工になっている。驚くほどつるつると滑るが2万円以下で買えるスマホとは思えない高級感がある。

破壊神のテストを見るに見た目ほど筐体の剛性はないので尻ポケットに入れたまま座ったら歪む可能性はある。しかしひっかき傷にはそこそこ強い。

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背面カメラはかなり出っ張ってるためケースが必要。

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公式ソフトケースが付属してくる。しかしこのTPUケース、ぺらっぺらなのでカメラがまだ一ミリほど出っ張ったままになってしまう。完全にカメラを保護するにはサードパーティのケースを買わなければならない。

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さいわい GearBest などで Redmi Note 7 用のハードケースが300円以下の格安で売られている。手元に届くまで時間がかかるので本体購入と同時に買うのがおすすめ。

スペックシートとベンチマーク結果

ディスプレイ6.3インチ、2340 x 1080 FHD
CPUQualcomm Snapdragon 660 Octa Core 2.2GHz
GPUAdreno 512
OSMIUI 10 ( Android 9.0 )
RAM + ROM 3GB / 4GB + 32GB / 64GB
カメラリア 48.0MP + 5.0MP + フロント 13.0MP
SIMNanoSIM + NanoSIM / microSD
Bluetooth5.0
ネットワークGSM B2 / 3 / 5 / 8
WCDMA B1 / 2 / 4 / 5 / 8
FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 20
TDD-LTE B38 / 40
バッテリ3900mAh 

補足:重量は約 187g 。カメラの出っ張りを入れたら約 10mm の厚さになる。

Snapdragon 660 を搭載しているため、たいていのアプリやゲームはサクサクと動いてくれる。デレステの3Dリッチなどもたまに引っ掛かりはあるものの概ね快適に動作する。

ベンチマーク結果を見てもわかるとおり、 2019年現在のスマホの中では中間くらいの性能だ。

これはメモリ 3GB バージョンだが 4GB 版を手に入れた方が良い。マルチタスク操作をしているときや待機から復帰するときに明らかな差がある。万一 3GB モデルを掴んでしまって返品不可の場合、アンロックしてカスタムROMを導入するという選択肢もある。

大容量バッテリ

およそ 4000mAh の大容量バッテリを搭載しているのでベビーユーザーでも一日で使い切ることはなかなかない。さらに USB も Type-C へとアップグレードされ、データ転送速度と給電速度も向上している。Quick Charge 4 にも対応しているので充電が遅くてイライラするということもない。

48MPカメラの真実

背面上部のデュアルカメラには 48MP (48万画素)f/1.8 と 5MP の深度測定に使われるカメラを搭載している。センサーには「Samsung ISOCELL Bright GM1」が使われている。

このセンサは 48万ピクセルのセンサではあるが、RGB色を1色取り込むのに 2×2 の素子を使う。4ピクセルを1ピクセルとして扱うような感じだ。結果、 48/4 = 12MP の画像が出力されることになる。いわゆるピクセルビニングと似たような技術だ。この技術により光が少ない環境でも多くの光子を取り込めることが期待できる。実際、格安スマホの割には暗所の撮影でもなかなか明るい画像を撮ってくれる。

大きなセンサで取り込んだイメージを処理してそこそこの解像度でキレイに仕上げるのが昨今のトレンド。そんなでかい画像を撮っても取扱に困る人が多いからというのもあるのだろう。ハイエンド機でも 12MP のカメラを搭載してるものも多いので特に不満はないが誇大広告ではないかと感じてしまう。まあ事実としてセンサは 48メガピクセルではあるのだが……。

Pro モードで 48MP で撮ることも可能だ。しかしこちらも本当に 48MP で撮影しているわけではなく、インターポレーションという技法を使っている。これは一瞬で何枚も写真を撮って一つの写真に変換する手法だ。この疑似 48MP モードで撮った画像は確かにデフォルトの 12MP よりもディテールアップしているがノイズも多く、シャッタースピードが早いので暗所での撮影に向いていない。デフォルト設定で撮影した方が満足できる写真が取れる。 「Redmi Note 7 Pro」は Sony 製のイメージセンサにアップグレードされているので写真にこだわりがある人はそちらの方が良い選択かもしれない。

色の処理についても賛否が分かれるだろう。出力される画像は色にパンチが効いてて本来の被写体とは少々違った印象が出てくる。

オートモードの露出も影の部分など肉眼よりも大分暗く出力される。幸い HDR を有効にすると自然になるのでおすすめだ。しかし、こちらも色が褪せた感じになるので一長一短。取りたい画像に合わせて使い分けよう。 HDR をオートにしてデバイスに判断を委ねるのも一つの手。

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上の画像は AI モードで撮影。料理を自動判別してくれた。

動画の品質は可

動画に関しては過度な期待は禁物。

コントラストは良いがダイナミックレンジが少々狭い。十分な光がある環境で撮影しても若干ノイズがかっているように見える。

手ブレ補正は強力だ。グラグラのスタンドに載せて車載動画を撮ったが安定した映像が撮れた。

Snapdragon 660 は 4K 動画の撮影に対応しているにも関わらず、デフォルトのカメラアプリに 4K オプションがないのも残念だ。サードパーティのアプリならば 4K での撮影可能。

ヘッドフォンジャックとスピーカー

音ゲーには必須なのだが最近のハイエンドスマートフォンから廃止されつつあるヘッドホンジャックも搭載されている。音量を上げていくとディストーションが少しあるものの市販されてるスマホの中でもかなりの大音量に対応している。下部のスピーカーもハッキリとした良い音がでる。

ただ、横向きにスマホを使うと手でスピーカーがふさがってしまうので持ち方に一工夫が必要だ。

短所

使っていて大きな欠点と呼べるほどのものは思いつかないがあえて上げるとしたら以下の6つ。

・カメラの画像処理が少々ビビッド
・標準のカメラアプリが 4K に対応していない
・NFC非搭載
・本体ウラ面がものすごく滑る
・防水防塵なし
・日本でのLTE対応バンドが限られている
 (D社も可だが、安定通信はほぼSB回線一択)

しかし、いずれもこの価格帯のスマートフォンに求める機能や性能ではないので難癖みたいなものだ。

タイトルに載せたように格安スマホでは最強の性能を持っている部類だ。

200ドルを下回る破格の値段

GearBest – Xiaomi Redmi Note 7 Global Version

3〜4割ほど高いが Amazon Japan からも購入できる。

おわり

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