「Xperia 10 Plus」実機レビュー

3.5
Android

Sony Xperiaシリーズは今年からメインストリームの端末に21:9のアスペクト比の画面、いわゆるシネマスコープサイズの画面をスマホ業界で初めて採用しました。昨今の映画やネットフリックスなどの動画配信サービスとぴったり合うこの画面が多くのメディアの感心を集めました。

私も発表当初からこの画面構成が気になっていたのですが、Xperia 1の価格が高いのとSonyのモバイル部門の業績が芳しく無く、今後OSのアップデートなどを十分に受けられるのか心配で購入を躊躇していました。しかし、グローバル端末でミッドレンジモデルのXperia 10があることを知り、画面の魅力に負け思い切って購入しました。

パッケージ

おおよそ2ヶ月間使用したので使用した感想を載せていきたいと思います。

購入の参考になれば幸いです。

スペックシート

Xperia 10 Plus
寸法167mm x 73mm x 8.3mm
重量180g
ボディの素材プラスチック
SIMNanoSIM デュアルSIM
ディスプレイ方式IPS LCD
ポロテクターGorilla Glass 5
サイズ6.5 インチ
解像度1080 x 2520 ピクセル (〜422 ppi)
システムOSAndroid 9.0 (Pie)
SoCQualcomm Snapdragon 636(14nm)
CPU8-core (1.8GHz x 4 + 1.6GHz x 4)
メモリRAM6GB LPDDR4
ROM64GB
外部ストレージmicroSD (1TBまで)
カメラメイン(リア)12.1 MP, f/1.8, 27mm (ワイド)
8 MP, f/2.4, 53mm (望遠)
2160p@30fps, 1080p@30fps(動画)
セルフィ(フロント)8 MP, f/2.0, 24mm (ワイド)
1080p@30fps(動画)
バッテリ容量3000mAh Li-Ion
急速充電Quick Charge 3.0 (18W)
USB Power Delivery

本体ボディはプラスチックで出来ており、見た目に反して軽いです。賛否両論あると思いますが、個人的にはガラス加工よりも好みです。表面はマットフィニッシュとなっており、滑りにくいですがこの縦長ボディで操作していると慣れるまで取り落としそうになることがあります。

海外渡航時にうれしいデュアルSIM

microSD での保存領域拡張が可能です。1TBまで対応しているので困ることはないと思います。

microSD カードスロット

カメラ

12MP + 8MP デュアルカメラ

カメラのイメージセンサについてはサムスン製とのことです。Sony製のそれと比べ、歪む、色合いがおかしいとの批判がウェブ上では見受けられましたが、私はあまりその影響は感じられませんでした。出力される画像については今までのXperiaシリーズの特徴を良くも悪くも引き継いでいます。ダイナミックレンジが狭く、白飛びしやすいという弱点がありますが、色鮮やかかつ自然で温かみのある画像が撮れます。

オートモードだとHDRモードがないですがマニュアルモードに切り替えるとオプションが出現します。マニュアルモードでHDR設定を有効にするとダイナミックレンジがグッと広くなり、より裸眼に忠実な影と光を画像に映し出すことが出来ます。同時に被写体の輪郭が非HDR時よりも少しボヤけるのでシーンによって使い分けが必要です。

マニュアルモードはシャッタースピードやISOの変更など細かな設定ができます。

Xperia XやZシリーズよりも確実に光を拾うようにはなりましたが、相変わらず暗所での撮影が苦手です。ダイナミックレンジの狭さが足を引っ張ってしまっています。光源の周辺はホワイトアウトしてしまいますし、細部の影や物体は潰れてしまっています。絞り値f1.8という低照度にもそこそこ対応できるレンズのはずですが、画像の後処理に問題があるのかもしれません。

総評としてはミッドレンジのスマートフォンにしては頑張っているといった印象です。

画面

画面はAMOLEDではなく、通常のIPS LCDディスプレイ(液晶)です。しかし、画面も明るく、大変発色が良いです。これだけ良いパネルを使っているのならOLEDでなくても全然良いと感じます。

ボトムスピーカー

イヤホンジャックも標準搭載。スピーカーも鮮明でなかなかの大きな音量が出るものの、下部にモノラル・スピーカーしかないので手で持ちながら動画試聴などをする場合、スピーカーに手が覆いかぶさってしまうことが多いです。せっかく美しいディスプレイを備えているのにもったいなく感じます。

ソフトウェアに関してはソニーお馴染みの旧ウォークマンアプリやDSEE HXといった低音質な圧縮ファイルの補完を行ってくれるウォークマンに搭載されている機能、システムワイドに適用されるイコライザーなど充実しています。

性能

まずRAMを6GBも搭載していることからマルチタスキング性能は申し分ないです。最初購入したときはスクロールがガタガタでしたが、アップデートを適用してからこの問題はなくなりました。ゲームをしない分には全くもたつきを感じられず、ストレスフリーと言っても良いです。

Xperia 10発売当初はこの大画面の21:9アスペクト比に対応していないゲームも多く、画面の両端に大きな黒枠になってしまっていたのですが、最近は対応しているゲームも多いです。

Qualcomm社製のSnapdragon 636という去年4月に発売されたミドルレンジのSoCを搭載していることもあり、処理速度とグラフィック性能はそこそこ高いです。デレステといった3Dをふんだんに使ったゲームも問題なく動きます。PUBG Mobileも最低画質ならばなんとかプレイできますが、少しカクカクしており快適とは程遠いです。同SoCを搭載した他のスマートフォンではもっと快適に動いていたので解像度が高いことが影響しているのかもしれません。

しかし、視界が広く取れるので意外とこの横長な画面はFPS、TPS向きではあるかもしれません。(PUBG Mobile初プレイで12まで生き残れました)より強力なSoCを搭載したXperia 1やXperia 5も気になるところです。

不満点

バッテリ容量が少々小さい

バッテリ容量が3000mAhと”Plus”と呼ぶには少々物足りない容量となっています。スナップドラゴン636は大変消費電力が低い優秀なSoCではありますが、解像度1080×2520の大画面ディスプレイを装備しているため、画面を長く付けているとバッテリの減りが激しいように感じます。

通常使用ならば、2〜3日は保ちますが、動画を頻繁に見たりゲームをしたりとなると1日持たないということもあります。

指紋認証の反応が鈍い

指紋認証センサーと各種ボタン

Xperia系列にはお馴染みの横に指紋認証センサーが付いています。以前使っていたXperia Xは電源ボタンと指紋認証センサーが合体していたのですが、ライセンスの関係で分離したようです。なので今までのXperiaを使っていた人は違和感を感じると思います。

それとあくまで私が使ってみた感想ですが、このセンサーの反応が少々鈍い気がします。今まで使ってきた端末は多少脂ぎった指でも反応はしたのですが、この端末のセンサーは汚れがつくと反応がかなり鈍くなりますので、指を袖でちょっと拭いてから使うことが増えました。縦長のセンサーは指全体を覆わないと反応しないことが結構あります。

こんな人におすすめ

Amazon PrimeやNetflixなどを頻繁に見る人にはおすすめの端末です。21:9の画面は想像以上に大きく映像コンテンツを映し出します。通常のアスペクト比の端末とは作品に対する没入感が違ってきます。是非Sony製のBluetoothヘッドホンとともに視聴してほしい一品です。

以前まではAmazon Fire HDタブレットを持ち歩いていたのですが、必要性を感じくなくなってきました。縦長の画面もSNSやニュース記事を読む際、快適です。

プラスチックボディで見た目の割に軽い端末ですが、トップヘビーなため、操作に慣れるのに時間と愛が必要です。

ゲームを頻繁にする人にはあまりおすすめできません。解像度が高いためかシステムリソースを消費します。ゲーム専用端末のiPhoneやPixel、Galaxy Noteなどを買ったほうが良いでしよう。

万人受けする機種ではないことは確かですが、この画面とアスペクト比に慣れれば癖になること請け合いです。

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