2013年に発売された当時、 Google Nexus 5 はクアッドコア 2.26GHz、フルHD、薄い、軽い、持ちやすい、バッテリー容量以外は良いとこばかりの名機でした。まだカスタム ROM が作られていることからまだに愛用している人も多いです。
せっかくなのでサブ機として復活させてみました。
今回は壊れたスクリーンをフレームごと交換するのと劣化したバッテリの交換を行いました。
Nexus 5 は非常に分解しやすいことで有名です。YouTube でも分解している動画が多数上がっているので参考に作業をしました。
分解
分解するにはこんな道具があると便利です。
まずは SIM カードを抜きます。 SIMカード周りが非常に壊れやすいので慎重に扱わないとすぐ割れてしまいます。
ギターピックかプラスチックのヘラを横から差込、回しながら少しずつ開けていきます。
カバーを開けた状態です。左のカバーには NFC 回路や予備バッテリーがついているので慎重に扱いましょう。カバーの回路保護シールはカバーを交換するときでない限り剥がさない。
本体についている10本のネジをすべて精密ドライバで外していきます。
本体下部。右の部品にはスピーカーが内蔵されています。
本体上部
本体上部。この状態ですでにバッテリは交換できます。
コネクタを全部外す。印をついけ忘れたが左下の本体下部に繋がっているコネクタも外す。
本体下部の液晶コネクタ。
SoC や eMMCが乗っている基盤
左右の白黒の配線は Wifi および 4G モバイルアンテナ。こちらもコネクタ部分を持ち上げることで取れる。
取り外した日本向けLG純正バッテリ。裏側にかなり強力な両面テープで固定されているので力を入れないと取れない。その過程でバッテリがひん曲がってしまった。
互換パーツの入手
ebay経由で購入した互換パーツ。本体フレームとタッチスクリーン。
今ならばAliexpressでもかなりお安く手に入る。
Amazonで購入した互換バッテリ。ロワジャパン。
バッテリのコネクタ部分が非常に破損しやすいので取扱に気をつけなければいけない。取り付けた後、固定しないとバッテリがぐらついてコネクタに負担がかかって折れる可能性があるため、必ず両面テープをつけよう。
パーツ交換
パーツを全部取り外した状態。右には新メインフレーム。青いシートを剥がすとバッテリを取り付ける両面テープになる。
上が新しい互換フレーム、下が純正。新フレームにはマイクなどを移植した後だけど、純正のものと完全には一緒ではないことがわかる。ぐらつく部品は両面テープで固定した。
部品を取り外した純正フレームの本体下部。
新フレームにすべてパーツを移植した状態。
無事起動。スクリーンは純正同様キレイだった。タッチの反応もよく解像度が低いということもない。
せっかくなのでガラスフィルムを装着。
バッテリとフレームで合計で 3,500円くらいかかった。
ディスプレイ、タッチパネルが壊れた場合、パーツを購入するときに多少高くてもフレームと一体になっているものが良いと思う。パネルをフレームから引っぺがす作業、フレームにパネルを貼り付ける作業が減るので難易度がぐっと下がる。
高性能な eMMC を移植できたという報告もあり、書き込み速度の高速化と容量増加ができるらしい。ヒートガンで融着剤を溶かしてキレイに掃除したあと新 eMMC を取り付けるらしいけど、知識も技術もないんでこのへんでやめておこうと思う。
おわり
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