LinuxでWarThunderを遊ぶ前にやっておくこと

専用クライアントを使ったゲームにしては珍しく、War Thunder は Windows、Mac だけでなく、Linux にも対応している。


(2018年3月)追記:まず Linux 版をプレイするにあたって、今のろくでもない状態を知っておいた方が良いので、こちらの記事を先に読むのがおすすめ。

WarThunder 1.77、LinuxとMac版が劇的にパフォーマンス低下


※2018/04/19

大型アップデート1.77 がリリースされて1ヶ月以上が経つ。 Gaijin は Linux 版での問題を把握しているにも関わらず、何も Linux ユーザに対して情報を開示しないどころか完全にコミュニティを無視している。

現在でもカクカクではあるが遊べないこともない。だが、ずっと前から  Linux 版のレンダラはクソで三人称視点で敵を非常に視認しにくい問題を放置され、さらに今回のアップデートで謎の影が大量出現。大きなハンデを背負うことになる。おとなしく Windows 版をインストールするか、こんなゲームアンインストールしたほうが良さそうだ。最悪1年待たされるかもしれないし突然 Linux のサポートを打ち切るかもしれない。

もはや今の状況は Linux に対応しているとは言い難い。 Gaijin のホームページから Tux ロゴを消してほしい。


War Thunder Linux ランチャー

日本語の公式サイトと課金システムは DMM が運営しているが、残念ながらLinuxクライアントをここからでは手に入れられない。

英語の公式サイトからダウンロードしよう。もちろん Steam 経由からでもプレイできる。

War Thunder 英語公式HP


推奨環境

Gaijin 公式サイトでは必要最低限の環境と推奨環境が下記のように掲載されている。

必要最低限:

  • OS : 最新の 64bit Linux ディストリビューション、SteamOS
  • プロセッサ : Dual-Core 2.4 GHz
  • メモリ容量 : 4 GB
  • ビデオカード: Nvidia 660 (6ヶ月以内、 もしくは最新のドライバをインストールすること)  / 同等性能かそれ以上のAMDカード
  • インターネット環境 : ブロードバンド
  • ストレージ容量 : 6.5 GB

推奨環境:

  • OS : Ubuntu 14.04 64bit、 SteamOS
  • プロセッサ : Intel Core i7
  • メモリ容量 : 8 GB
  • ビデオカード : Nvidia 660 (6ヶ月以内、 もしくは最新のドライバをインストールすること) / 同等性能かそれ以上のAMDカード
  • インターネット接続環境 : ブロードバンド
  • ストレージ容量 : 15 GB

もともと Windows 向けからゲーム開発が始まったこともあり、やはり Linux だと少々要求スペックが高くなってしまうが、推奨環境でもそこまで高性能な PC を用意しなくとも遊べるのがわかる。

(2018年3月)追記:Linux版がなぜ古いAPIを使うことを強いられているかまとめたのでこちらもどうぞ。

なぜWarThunderのLinux版はゴミなのか

ディストリビューションについては定番の Ubuntu がトラブルが少ないようだ。当環境の Arch Linux でも問題なく War Thunder をプレイできているが、他の Steam 経由でインストールしたゲームがいくつか起動すらできなかった。


グラフィックボード

Core i シリーズ以降、インテルプロセッサには Intel Graphics というグラフィックチップが内蔵されるようになった。当然だがいくら低スペック PC でも動くと言われている War Thunder でもこの内蔵 GPU だけでは画質を最低に落としても動かないことが多い。

おそらくウルトラローグラフィック設定でプレイするにもロープロファイルグラボが必要になってくるだろう。

非公式 Wiki によれば、第4世代 Core i シリーズ (Haswell) 以降の物であれば低設定から動作可能とのことだが、残念ながら当方の PC は1世代前の Sandybridge のため動作の確認は取れていない。その上 Wiki は Windows を基準にしていると思うので、当てにならない。動いたらラッキーくらいに思っておこう。

参考までに、 Core i7-2600S と Nvidia GeForce GTX 750 Ti の組み合わせだと戦車戦でたまにフレームを落とすが中画質で 60 fps で快適にプレイできた。高画質設定でも 30 fps を下回ることはなかった。HDDがボトルネックになってる可能性もあるので要検証。

Linux 界隈では非協力的なために嫌われている Nvidia だが、  War Thunder のスポンサーに Nvidia がついていることから Nvidia 製のビデオカードと搭載されている Dagor エンジンと相性が良いかもしれない。それに Nvidia 公式の Linux 向けドライバかなり出来が良い。 Wayland との食い合わせが大変悪いが、 Wayland 自体まだまだ xorg よりも機能面で劣っており、普及も一部にとどまっているので無効にしてもあまり問題ないと思う。実際私の環境だと AMD のカードよりも高いフレームレートを出している。


メモリ

広大な背景と建物が War Thunder のウリでもある。これらをスムーズに動かすには予めメモリに大量の地形データやテクスチャを読み込んでおく必要がある。8GB 以上のメモリを用意すれば安定してプレイできるだろう。


SSDの導入

必須ではないしメモリにほとんどのデータが読み込まれているためかFPSにさほど違いは出なかったが、SSDを導入して高画質モードで遊ぶと明らかに視点変更がスムーズになる。突っかかりみたいなものが無くなった。

Linux で SSD 導入後にした設定


DNS キャッシュ

多くの Linux ディストリは DNS キャッシングをしない設定になっている。セキュリティ的にはこれが好ましいが、オンラインゲームをする場合、接続する度にいちいちネームサーバにアドレスを問い合わせていたら数10ms のラグが発生してしまう。

dnsmasq などのローカル DNS サーバを用いてドメイン情報をキャッシュするよう設定しよう。

dnsmasq で DNS キャッシング

また、契約しているプロバイダの DNSサーバの応答速度が遅い場合、公開DNSサーバを利用してみるのも手。

無料で利用できる公開 DNS サーバ


iBus 使うべからず

※ 追記

2018年1月現在では、この問題はほとんどのディストリビューションで解決された模様

漢字圏の Linux ユーザにとって悩みの種であるインプットメソッドフレームワーク選び。多くのディストリに搭載されているし Gnome にも標準で対応している、一見良さげな iBus だが多くの問題を抱えている。

War Thunder をプレイするときも例外ではない。オートリピートの仕様が特殊であるため、キーを長押ししているときに勝手に長押しが解除されてしまう。戦車の修理をするために必要なLキー長押ししてもゲージが全然進まなかったり、Wキーを長押ししても一定速度以上出ないといった事態が起きる。

対処法としては、オートリピート機能が作動しない「Shift」や「Ctrl」にキーを割り当てることでこれを回避できる。

もっとも iBus は使えば使うほどストレスが溜まる厄介者。 Fcitx などの代替フレームワークへさっさと移行したほうが普段からもトラブルが少なくなると思う。



 

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